という記事で書いたように、
オクターブにおけるメロディは
上下のラインのどちらを強調するかによって
出てくるサウンドが変わります。
基本的には演奏者の解釈に任されています。
一方、オクターブメロディでも
オクターブの間にハーモニーが挟まれている場合は
バランスに注意しなければいけません。
具体例を挙げます。
楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。
フォーレ「夜想曲 第13番 op.119」
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、22-24小節)
映画「男はつらいよ」シリーズなどの作曲で知られる
故 山本直純 氏は
オクターブメロディという生地の中に
ハーモニーという餡子(あんこ)が挟まっているかのようなので
こういったヴォイシング自体を「餡子」と呼んだそうです。
とうぜん、
このように餡子になっている場合は
メロディの下のラインよりも
上のラインのほうを多めに聴かせないといけません。
そうしないと
餡子の「あん」の影響で
メロディラインが
明確に聴こえてこないからです。
特に手の大きさ的に
和音をギリギリつかむくらいで演奏している方の場合、
どうしても親指で弾くラインが強調されがち。
手の大きさは変えられないので
演奏上、意識して上のラインを出すようにしましょう。
Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/~/e/B0CCSDF4GV
X(Twitter)
https://twitter.com/notekind_piano
YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCBeXKaDXKd3_oIdvlUi9Czg
無料トライアルで読み放題「Kindle Unlimited」
筆者が執筆しているピアノ関連書籍に加え、
数多くの電子書籍が読み放題になるサービスです。
コメント