いわゆる「カンタンアレンジ」の楽譜は
ほんとうにたくさん出回っていますよね。
初心者でも名曲を演奏できるという意味では
とても理にかなったものであり、
有効に取り入れることで
ピアノ学習がより楽しくなることでしょう。
ただし、
長い目で考えた場合は
ひとつ注意点があります。
「[原曲が “ピアノ曲” の作品]をもとにしたカンタンアレンジは原則避けたほうがいい」
ということです。
クラシック分野のピアノ作品は
ひとつひとつの音がていねいに選ばれており、
せっかくあなたの限られた時間を使うのであれば
素晴らしい ”原曲の” ピアノ曲が「最初のイメージ」になったほうが
絶対にあなたのためになると思うのです。
それに
「カンタンアレンジの影響で、いざ原曲に挑戦した際に暗譜に苦労した」
という一種のトラブルは
筆者自身も経験しています。
◉ 何としてでも今すぐに「ラ・カンパネラ」が弾きたい
◉ ピアノをいつまで続けられるか分からないから、今やりたい
という場合は、ムリには止めません。
しかし、
初心者用の素晴らしい作品は他にもたくさんある。
このブログでも少しずつ紹介数を増やしています。
をご覧ください。
反対に、
「[原曲が ”ピアノ曲ではない” 作品] をピアノで弾けるようにしたカンタンアレンジ」
は取り組んでも問題ありません。
もともとがピアノ曲ではないのですから、
ここまで読んでくださった方は
理由がわかるはずです。
こういったアレンジものから選曲するのもいいですね。
先程ご紹介した
私が編曲したアレンジものは
すべて、原曲がピアノ曲ではありません。
意図的にそういった作品を選曲して教材をつくっています。
特に独学の初心者の場合は
選曲に悩むかもしれませんが、
この記事の内容を踏まえて
選曲に注意していただきたいと思います。
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