記事の信頼性
筆者は、音楽大学の学部および大学院を作曲専攻で修了し、
修士号(音楽)を取得しています。
また、音楽大学および音楽専門学校での指導経験も豊富です。
■アルペッジョ演奏の基礎
♬「柔らかい音を得るために」書かれたアルペッジョ
確認ですが、
アルペッジョは次のような波線の記号です。
「アルペジオ」と混同しないように念のため。
(Finaleで作成)
以前に次のようなツイートをしました。
例えば、和音で一斉に「カツン!」と入ると、
打鍵に気をつけていても音色が硬くなってしまうことがあります。
そこで、
たとえフォルテでも
という意図でアルペッジョが書かれる可能性も出てきます。
「手が届かなそうだから」という理由で書かれているアルペッジョは、
教育用の作品などを除くと少数です。
重要なのは、
アルペッジョを見つけたときに毎回、
という疑問を持つということです。
「アルペッジョが書いてあるから何となく演奏する」
というだけでは理解できないことも多いのです。
♬「上の音を出すために」アルペッジョにするテクニック
前項とは逆に、
「アルペッジョが書かれていない10度や11度」
をあえてアルペッジョにするのはアリです。
というのも、
です。
上の音には重要なラインがくることも多いので、
手を広げることに精一杯でそれがうもれてしまうくらいなら、
あえてアルペッジョにしてしまう。
これはプロでもよくおこなうテクニックです。
先ほど、
「作曲家は音を柔らかくするためにアルペッジョを書くことがある」
とご紹介しましたが、
「音を硬くするためにアルペッジョを書かない、なんてことはまずない」
というのは言うまでもありませんね。
最後にワンポイントアドヴァイス。
「アルペッジョを入れる速さ」
というのは印象に大きく影響します。
前後関係にも左右される奏法なので、
「楽曲ごと」に解釈していかないといけないんです。
いずれにしても、
ということは踏まえておきましょう。
アルペッジョの演奏法に関して学びたい方には、
「若いピアニストへの手紙(音楽之友社)」
という書籍が有益です。
以前にレビュー記事を書いていますので
ぜひご覧ください。
独学に最適!ピアノ練習参考書「若いピアニストへの手紙」のレビュー
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