【ピアノ】突然の拍子変化には意図がある

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楽曲の途中で拍子が変わる場合には、
(優れた作曲家が作った作品であれば)
必ず意図があるものです。
今回は、そのうち代表的な例について考えていきます。

 

記事の信頼性


 

筆者は、音楽大学の学部および大学院を作曲専攻で修了し、

修士号(音楽)を取得しています。

また、音楽大学および音楽専門学校での指導経験も豊富です。

 

 

「4/4拍子が、中間部から3/4拍子になった」

などといった例は

音楽の意図もわかりやすいですよね。

 

では、譜例のような場合はどうでしょうか。

「普段は基本的な拍子(譜例では4/4拍子)にいるけれど、時々1拍増えてまた戻る」

などといった例。

特に近現代の作品では頻出する書法です。

 

このような場合は、

「1拍増えた小節では、ルバートの雰囲気を出して欲しかったのかな?」
「1拍増えた小節では、音楽が広がった雰囲気(多少のテンポ変化)を出して欲しかったのかな?」

などと想像してみましょう。

 

5/4拍子の箇所というのは

4/4拍子の箇所に比べると音楽的には「曖昧」です。

それは聴いていても明らかですよね。

あえてその特徴を利用して

ルバートなどの表現を求められている可能性は充分にあります。

「4/4拍子のままルバートをする」

というのとは

出てくる音楽が異なることに注目してください。

 

こういった拍子変化を見たときに、

「はい、4拍子ね」

「はい、5拍子ね」

などと単純に処理して

音だけを拾ってしまってはいけません。

 

拍子変化の意図は作曲家しか知り得ないので

存命の作曲家の作品でない限り、答えはわかりません。

しかし、

それを考えて自分なりの解釈を持たないと

今の時代にあなたが演奏する意味はありません。

「音だけ弾いて楽しければいい」

「私は趣味でピアノをやっているから」

などと言い訳をする段階はそろそろ卒業しましょう。

その先に、

”たとえ趣味であっても”

もっと音楽の深みに入っていける楽しさが

あるのですから。

 

関連内容として、

【ピアノ】変拍子の楽曲を効率よく譜読みするために

という記事も参考にしてください。

 


 

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