今回ご覧に入れる方法は
これまでにも記事にした内容ですが、
今回はさらに加筆をしていきます。
第3弾。
書かれている「a tempo」の前に「線入れ」をする
という方法。
「a tempoの前」というのは
「段落の切れ目」になっていることが多いので、
線を入れてみることで
構成を見抜くことができます。
a tempoを見つけて線を入れるだけですので、
初心者でもできますよね。
楽曲によっては
線を入れなくても
明らかに構成の切れ目は判別できると思いますが、
実は、ウェーベルンなどの無調以後の作品でも、
この「線入れ」は有効な場合が多い。
つまり、
初心者から上級者まで幅広く使える分析テクニックです。
ではなぜ、
「a tempo」の直前が
「段落の切れ目」になっている傾向が強いのでしょうか。
それは、「音楽」と「文章」を比較してみると理解できます。
文章では、
「メリハリ」と言いますか
「文章の流れ」をコントロールするために
「,(コンマ)」
などを使用しますよね。
その代わりに音楽では
「accel.」
「a tempo」
などを用いてテンポの調整をすることで
「音楽の流れ」をコントロールしています。
つまり作曲家は、
テンポ変化の直後に
文章でいう「.(ピリオド)」や「,(コンマ)」などの意図を
想定していることが多いのです。
したがって、
そこが必然的に「段落の切れ目」になってきます。
Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/~/e/B0CCSDF4GV
Twitter
https://twitter.com/notekind_piano
Youtube
https://www.youtube.com/channel/UCBeXKaDXKd3_oIdvlUi9Czg
筆者が執筆しているピアノ関連書籍に加え、
200万冊以上のあらゆる電子書籍が読み放題になるサービスです。
コメント