その方法とは、
これだけです。
「偽終止(ぎしゅうし)」の説明をします。
Ⅴ(ハ長調でしたら「ソシレ」)の和音は
本来、
Ⅰ(ハ長調でしたら「ドミソ」)の和音へいきます。
これを「全終止(ぜんしゅうし)」と言います。
一方、
Ⅴ の和音が
Ⅵ(ハ長調でしたら「ラドミ」)
へいく場合、
このⅥのところへ進行することを
「偽終止」と言います。
譜例は「ハ長調」の例ですが、
他の調の場合も考え方は同様です。
「イ短調」の場合は Ⅰ が「ラドミ」になるので
Ⅵ は「ファラド」です。
偽終止を見つけたら、
その直前のところに線をいれる。
譜例の点線の箇所です。
そうすると、
多くの場合は
そこが「構成の区切り」になっているのです。
もちろん、楽曲よって例外はありますが、
おおかた偽終止から次の全終止までの間は
となっていることが多い。
つまり、
この「線入れ」をするだけで
簡単な楽曲分析になるのです。
補足として、
特にノンクラシックの世界では、
偽終止は
「Ⅴ→Ⅵ」
以外にもパターンがあります。
ただ、
クラシックの基礎としては
まず
「Ⅴ→Ⅵ」
のみを覚えておけばいいでしょう。
「覚える」と言いますか、
本来は
「Ⅴ が Ⅰ 以外に進行すること」を
偽終止とする考え方もあるので
必然的に「Ⅴ→Ⅵ」は
偽終止に分類されるのです。
「終止」についてさらに学びたい方は
音楽之友社から出版されている
以下の書籍を参考にしてみてください。
◉和声―理論と実習 (1)
Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/-/e/B08MVMPNMT?ref_=pe_1206512_179741122
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