【ピアノ】初心者でもできる楽曲分析方法②

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本記事では、
「初心者でもできる楽曲分析方法」
の第2弾を紹介しています。
第1弾は先日記事にしていますので、
あわせてご覧ください。
第1弾 : 初心者でもできる楽曲分析方法

 

その方法とは、

「”偽終止” の直前に線を入れる」

これだけ。

 

「偽終止(ぎしゅうし)」の説明をします。

Ⅴ(ハ長調でしたら「ソシレ」)の和音は

ほんらい、

Ⅰ(ハ長調でしたら「ドミソ」)の和音へいくのですが、

これを「全終止(ぜんしゅうし)」と言います。

 

一方、

Ⅴ の和音が

Ⅵ(ハ長調でしたら「ラドミ」)

へいく場合、

このⅥのところへ進行することを

「偽終止」と言います。


譜例は「ハ長調」の例ですが、

他の調の場合も考え方は同様。

「イ短調」の場合は Ⅰ が「ラドミ」になるので

Ⅵ は「ファラド」。

 

偽終止を見つけたら、

その直前のところに線をいれる。

譜例の点線のところです。

そうすると、

多くの場合は

そこが「構成の区切り」になっているのです。

もちろん、楽曲よって例外はありますが、

おおかた偽終止から次の全終止までの間は

「延長された部分(極論、無くても成立する部分)」

となっていることが多い。

つまり、

この「線入れ」をするだけで

簡単な構成を見抜けることが多く

楽曲分析になるのです。

 

補足として、

特にノンクラシックの世界では、

偽終止は

「Ⅴ→Ⅵ」

以外にもパターンがあります。

ただ、

クラシックの基礎としては

まず

「Ⅴ→Ⅵ」

のみを覚えておけばいいでしょう。

「覚える」と言いますか、

ほんらいは

「Ⅴ が Ⅰ 以外に進行すること」

偽終止とする考え方もあるので

必然的に「Ⅴ→Ⅵ」は

偽終止に分類されるのです。

 

「終止」についてさらに学びたい方は

音楽之友社から出版されている

以下の書籍を参考にしてみてください。

 

◉和声―理論と実習 (1) 

 

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