これまでの記事で
ダイナミクスが平坦になってしまう主な原因として
「 f ひとつのフォルテを見ただけで、すぐにマックスになってしまうこと」
これを指摘しました。
同じくらい注意すべきことがあります。
それは、
「弱音が “弾き慣れ” でふくらんでしまうこと」
です。
こんな経験はありませんか?
「楽譜上はずっと pp なのに、数小節後には勝手に mf で弾いてしまっている」
つまり、pp で弾き始めたにも関わらず
「弾き慣れ」をした結果、
不注意に大きくなってしまっているという例。
特に「急速なテンポの楽曲」で起きがち。
あるあるで、
昔の筆者もよくやってしまっていました。
弾き始めて弾き慣れしてからも
油断をしてはいけません。
弾き慣れによる不注意は、必ず音に出てしまう。
弱音を弱音のまま保ち続けるためには
「意思・意識・我慢」が必要です。
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