「問いかけ」「応答」といっても
本記事で扱うのはフーガの話ではなく、
通常のスタイルの楽曲に出てくる
「問い」と「応え」のことです。
具体例を挙げます。
楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、10-12小節)
ここでは f で問いかけが提示され、
それに対して p で応答しています。
すでにダイナミクスで対比になっているのですが、
もうひとつポイントがあります。
「p の応答では、リズムも少し柔らかめに弾く」
このようにすると、
さらに対比効果が大きくなります。
f のほうは
引き締まったリズムでキビキビと演奏しているからこそ
その対比が際立つわけです。
「リズムにも視点を向ける」
というのは
この楽曲のこの箇所では有効でしたが、
必ずしもすべての問いかけと応答に対して
有効というわけではありません。
一方、
ここで理解してもらいたかったのは
「ダイナミクスの差以外の面でも、対比効果を作れる可能性がある」
ということです。
楽曲によっては
ソフトペダルを使って
「音色による対比」を取り入れる手もありますね。
あらゆる方法を組み合わせてもいいでしょう。
そうすることで
対比効果をより際立たせることができます。
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【ピアノ】オーソドックスな対比表現の一覧
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