【ピアノ】同音を反復するときに、何でもかんでもスタッカートにしない
という記事などで
少なくとも、譜読みをする初期段階では
楽譜に書かれている音価を守るように
おすすめしてきました。
ではなぜ、まずはそうすべきなのかということについてなのですが、
参考として以下の譜例を見てください。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、69-72小節)
この譜例を見ると分かるように、
少なくともモーツァルトは
音価を短くしてほしいところで
休符を挟み込んでいます。
つまり、
69小節1拍目ウラの8分音符が短くなって
70小節1拍目ウラのようになってしまっては注意不足。
わざわざ作曲家が書き分けたわけなので
演奏者は弾き分けなければいけません。
譜例のように
休符を挟んで厳密な音価を指示した作曲家ばかりではありませんが、
モーツァルトに限らず
原則としては
楽譜に書かれている音価を把握することが最優先だと思っていいでしょう。
それを知っておいたうえで
最終的な判断として短めに弾いたりするのであればいいのですが、
音価への意識をトバしてしまうと
楽曲理解が浅いまま弾いていることになってしまいます。
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