という記事でも触れましたが、
内声にメロディがでてきて
音域的にそれより上で伴奏が鳴っているケースでは
演奏にたいへんさがあります。
例えば、以下のようなもの。
シューマン「3つのロマンス Op.28 より 第2曲」
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、曲頭)
ピアノという楽器は減衰楽器なので、
のびているメロディは減衰していってしまう。
よく注意しないと
上の音域で動いている伴奏のほうが目立ってしまいます。
そういったこともあり、
このような書法というのは
演奏のみでなく
作曲や編曲をする場合にも一種の努力を必要とします。
世に出ているピアノ曲では
いちばん上の声部にメロディがきて
それらに下ぶらさげでハーモニーや伴奏がつけられているもの
が圧倒的多数。
とうぜん、オーソドックスなカタチはそうなのですが、
触れる音楽までそういったものばかりに偏ってしまうと
ピアノという楽器の可能性を勘違いしてしまいます。
せっかくなので
メロディが内声に配置されている書法の作品に触れて
慣れておくべきでしょう。
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