具体例を挙げます。
楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。
譜例(PD作品、Finaleで作成)
左の譜例が27小節目、右の譜例が66小節目です。
66小節目では
27小節目と「同じ音型」「同じハーモニー」が出てきますが、
大きな違いがあります。
その違いとは、
「メロディの有無」です。
27小節目にはメロディがありますが、66小節目にはありません。
つまり、66小節目の音群は「単純な伴奏」なのです。
しかし、まるで16分音符のメロディを弾いているかのように
各音を目立たせて弾いてしまっている演奏が聴かれます。
ここでは
あくまでも伴奏として
音粒が立ちすぎないように気をつけるべき。
(再掲)
27小節目を見た後で66小節目を見ると
メロディが無いことに気づく方もいらっしゃるはずですが、
もし仮に66小節目を単独で目にした場合はどうでしょうか?
次の67小節目でメロディが現れたことを認識しなければ
伴奏だと思わないかもしれません。
あるいは、両方ともメロディだと勘違いしてしまうかもしれません。
あえて回りくどい言い方をしましたが、
ここでお伝えしたいのは、
あなたが取り組むことになる楽曲において
「ある場面でのその音群が ”メロディ” なのか ”伴奏” なのか、”それ以外”なのか」
こういった内容を注意深く観察するべきということです。
その上で
◉ 響きの中に隠すように柔らかく演奏すべき音
これらを区別しましょう。
そうすることで
役割分担が明確に表現された
立体的な演奏を目指すことができます。
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