という記事の内容の再掲から入ります。
生のピアノの場合、
ペダルを踏んだままの状態で
何かしらの音を弾き、
ペダルを半分だけ踏み替えると
響いている音が少し減衰しますが
完全には消えません。
これはどうしてだと思いますか。
ダンパーが一瞬弦へ触れて
すぐにまた離れるので
少しだけ消音されるに留まるわけです。
ダンパーが弦の響きを完全に止めるためには
◉ ある程度の時間密着する
これらの条件を満たさなくてはいけません。
特に大きなピアノになるほど、この傾向が強くなっていく。
ちょっと触れただけでは、
密着していませんし
響きを完全に止めるためには時間が短すぎます。
このペダリング方法は便利ではあるのですが、
結構、問題もあるんです。
どうしてかというと、
ピアノの個体差に相当影響されるから。
どの程度まで踏み込むと
どれくらいペダルの効果があるのかというのには
非常に差があり、
練習で使っているピアノの感覚でやってみても
うまくいかない可能性も。
生のピアノは、そういった難しさをもっている。
リハーサルで感覚をつかめばいいのですが、
もっと安全に
似たような効果を出せるテクニックもあります。
ペダルを半分だけ踏み替えるのではなく、
「完全に上げてしまい、またすぐに踏み込む」
これを、半分踏み替えのときよりも急速におこなってみてください。
ペダルを完全に上げたからといって
必ずしも響きは完全には止まりません。
上記、ダンパーが弦の響きを完全に止めるための条件のひとつ、
「ある程度の時間密着する」
を満たさないから。
このようなペダリングテクニックは
現代曲でもない限り
作曲家は指示しないのが通例なので、
必要に応じて演奏者の判断で取り入れていくことになります。
【ピアノ】ハーフペダリングを知る 〜基礎と応用〜
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