【ピアノ】ダンパーペダルに関する基本的なテクニック 

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記事の信頼性


 

筆者は、音楽大学の学部および大学院を作曲専攻で修了し、

修士号(音楽)を取得しています。

また、音楽大学および音楽専門学校での指導経験も豊富です。

 

 

「ダンパーペダル(3本あるうち、一番右側のペダル)」

に関する基本的なテクニックについて触れていきます。

 

ダンパーペダルの使用法は、大きく分けて、

「完全に踏み込む方法」
「半分だけ踏み込む方法(ハーフペダル)」

があります。(もっと細かく使い分けることもあります。)

 

前者は「最も基本的なペダリング」ですが、

少し学習が進んでくると後者も使う機会が出てきます。

「半分だけ踏み込む方法(ハーフペダル)」を使用するのは、主に次の3パターン。

1. ドライな傾向の音響にとどめておきたいとき
2. 半分だけ踏み変えることでデクレッシェンド効果を出したいとき
3. 和声が変わる際に、指で残せないバス音を残して和声は濁らせたくないとき

 

「1.ドライな傾向の音響にとどめておきたいとき」

について解説します。

例えば、ある速いパッセージを演奏する際に

ダンパーペダルを用いることで、

「パッセージが和音化する」

という特徴があります。

「音が伸びて重なり合うため、和音としての音響になる」

という意味です。

ただ、もう少しドライなサウンドにしたいときに、ノンペダルにしてしまうとバス音も残りません。

そこで「半分だけ踏み込む方法(ハーフペダル)」を用いるのです。

 

ペダリング指示というのは、作曲家はほとんど書き残していない作品が多い状況です。

楽譜に書かれているペダル指示は、

多くの場合、編集者や出版社の判断で書き入れたものです。

それも、要所だけだったりします。

したがって、

自身でペダリングを考え出さなくてはならない局面は多くあります。

普段私たちが一般的に使用している

「五線記譜法のノーテーション」では、

「音程」や「リズム」などは比較的正確に書き表せますが、

「ペダリング」や「音色」は非常に曖昧にしか書き表せないのです。

それを補うために現代音楽の作曲家の一部は

「言葉」を楽譜に書き込むことで細かいことを指示しているのですね。

 

「2.半分だけ踏み変えることでデクレッシェンド効果を出したいとき」

というのも、音響を考慮した考え方です。

「フェルマータでの伸ばしの箇所」などで、

ペダルを踏んだままだと音響が厚すぎると感じる時に、

半分だけ踏み替えて音響を薄くする方法です。

繰り返すとデクレッシェンド効果を出せます。

これも、現代音楽以外ではほとんど作曲家による指示はありませんので、

奏者の判断で取り入れることになります。

 

「3.和声が変わる際に、指で残せないバス音を残して和声は濁らせたくないとき」

については、リストの作品を例に出しましょう。

 

リスト「コンソレーション第3番」

譜例(PD作品、Finaleで作成、4-5小節目)

 4小節目と5小節目はバス音が「タイ」になっているにも関わらず、

和声は変化しているのでダンパーペダルを踏み変えないといけません。

ただ、踏み変えると「バス音」は途切れてしまいます。

グランドピアノの真ん中の「ソステヌートペダル」を使用すれば解決できますが、

ハーフペダリングでしたら、

アップライトピアノで練習している方にも使えるテクニックとなります。

うまくペダリング調整すれば

「バス音は残ったままハーモニーは濁らない音響状態」

を作り出せます。

高度なペダリングの技術では、

1/4などもっと細かい単位でもコントロールしていくので、

せめて、このハーフペダリングだけは習得しておきましょう。

 

「ペダリングテクニック」を更に学びたい方へ

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