「ピアノの技法―楽しみつつマスターできる」著 : チャールス・クック 訳 : 堀内敬三 / 音楽之友社
という書籍に、以下のような文章があります。
私が毎日実行している全曲の繰り返しの回数は大体五回である。
始めの二回はゆつくりと、
次の一回は正しいテンポで、
後の二回は又ゆつくり弾くのである。
(抜粋終わり)
「実際のテンポでの通し練習は1回にする」
というところは、非常に重要。
実際のテンポでの通し練習というのは
我々の想像以上に身体への負担がかかっており、
集中力も使います。
「1曲につき1回まで」
というのは
故障せずに、なおかつ、集中して質の高い練習をするためのやり方として
理に適っていると言えるでしょう。
では、
「実際のテンポでの通し練習をどこへ入れるか」
ということについてですが、
上記抜粋のように
「2回のゆっくり通し練習を入れたあと」
でもいいのですが、
筆者は、真っ先に実際のテンポでの通し練習をしています。
その演奏を録音しておき、
聴き直して練習方針を立ててから
ゆっくり通し練習をしたり
部分練習をはさんだりして進めていきます。
さまざまなやり方を試した結果、
筆者にとってはこのやり方が最適でした。
チャールス・クックの方法はもちろん
必ず何パターンかを試してみて
自身にいちばんあったやり方を探ってください。
練習方法が無数にある中で
失敗を重ねながら自分にあったやり方を見つけていくのも
大切な過程のひとつです。
◉ ピアノの技法―楽しみつつマスターできる 著 : チャールス・クック 訳 : 堀内敬三 / 音楽之友社
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