【ピアノ】後踏みペダルにするのかしないのかは、原則自分で決める

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後踏みペダルにすべきときでも
楽譜上のペダル指示では
そのように表記されていないことが多くあります。

 

「シンコペートペダル」などとも呼ばれる

後踏みによるペダリングテクニックがあります。

 

譜例1・2(Finaleで作成)

譜例1のように、

発音をした後に踏み込むことによって

◉ 前の音符の尻や残響を拾わずにクリーンなサウンドが得られる
◉ 発音した瞬間のさまざまなノイズを拾わずにクリーンなサウンドが得られる

などと利点があるペダリング。

 

しかし、

譜例1のような書き方をしてくれている作曲家や編集は

多くありません。

 

(再掲)

たいてい、

譜例2のように書かれているか

または、ペダリング自体が書かれていないことも。

 

では、

発音と同時に踏む、いわゆる「リズムペダル」とは

どのように区別すればいいのでしょうか。

解決方法はシンプルで

「原則、奏者が自分で決める」です。

 

前後関係や表現内容から考えて

後踏みにしないと濁ってしまうのが明らかな場合や、

上記、後踏みの利点を踏まえたうえで

そうすべきだと思った場合には、

リズムペダルにする必要はありません。

 

(再掲)

 

楽譜の煩雑さを避けるために

後踏みでも譜例2のように書かれていることが通常。

したがって、それらを見たときに

全部が全部、発音と同時に踏むものだと思いこんではいけない、

ということを理解しておきましょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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