具体例で見てみましょう。
楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。
モーツァルト「ピアノソナタ 変ホ長調 K.282 第1楽章」
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、曲頭)
2-3小節の矢印で示したところを見てください。
左手に音の厚みがはいり
次の拍へ向けて薄くなっています。
隠れシンコペーションの一種。
このような表現を踏まえると、
カッコで示したダイナミクスの松葉のように
2拍ごとのニュアンスをつけるのがいいでしょう。
矢印で示した部分を少し強調して
それをデクレッシェンド。
大譜表の下に書きましたが、
とうぜん、両手でこのニュアンスを表現します。
(再掲)
一応、2小節2拍目もシンコペーションになっていますが、
この拍は
曲頭からのメロディフレーズのおさめどころになっているため
わずかであっても強調しないほうがいいでしょう。
このように、
楽曲の中には
あまり目立たないカタチで
シンコペーションが隠されていることもあるので、
それを譜読みで見抜けるように
目を光らせておく必要があります。
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