♬ 選曲に悩んでいて、発表会映えする作品が知りたい
♬ 楽譜が手に入りやすい初中級のオススメ作品が知りたい
♬ さまざまな時代の作品からのオススメを知りたい
こういった「知りたい」情報をぜんぶ集めました。
注 : 本記事で譜例を取り上げている作品は
パブリックドメインになっている作品です。
出版社が独自につけたアーティキュレーションなど
権利に関わる部分は一切表示しておりません。
譜例はFinaleで作成したものです。
誰に向けた記事か
以前に書いた
という記事では
全音ピアノピースの難易度C〜E程度の作品を取り上げましたので
少し難しめの作品が多かったと思います。
そこで今回は、
発表会映えする名曲の中から、
初中級レベルに限定してオススメを3作品紹介します。
どれも全音ピアノピースのラインナップにある作品。
難易度Bですので、ブルグミュラー25の練習曲修了程度で挑戦できます。
先に結論だけを書いてしまうと、
今回の紹介する作品は、
ドビュッシー「ゴリウォーグのケークウォーク」
モーツァルト「ロンド K.485 ニ長調」
これら3作品です。
選曲の基準として、以下の3つのことを考慮しました。
◉ 楽譜が手に入りやすいこと
◉ 上級になってからもずっと使えるレパートリーになる質を持った作品であること
■発表会映えするやさしめ名曲3選
♬ エステン : アルプスの夕映え
この楽曲は、
同じくらいの難易度の作品の中では非常に演奏効果が高い。
雰囲気が大きく変わったり、ガツンと鳴らす箇所があったりと、
非常にドラマティックな作品となっています。
楽曲の最後は、
いかにも「終わりますよ〜」という雰囲気を出しながら堂々と締めくくるので
聴衆の反応もかなりいいようです。
演奏時間は4分半程度。
難易度はブルグミュラー25の練習曲 修了程度、
全音ピアノピースの「難易度B」作品です。
発表会までたっぷりと時間があるようでしたら、
ブルグミュラーの前半に取り組んでいる方でも
チャレンジできるでしょう。
楽譜は「全音ピアノピース」を買うといいでしょう。
◉ピアノピースー029 アルプスの夕映え/オーステイン
デジタルデータ(PDF)で手に入れたい方は、
「ぷりんと楽譜」にもあります。
» アルプスの夕映え(Theodor Oesten) /ピアノ(ソロ)
なぜか「上級」となっていますが、
大げさです。そこまでは難しくありません。
♬ ドビュッシー : ゴリウォーグのケークウォーク
組曲「子供の領分」の第6曲目の作品。
単独で演奏されることも多いですね。
ジャズの影響が見えるというだけあって、
特徴的なサウンドで聴衆を驚かせます。
同じくドビュッシーの「小さな黒人」とは
似た素材が用いられていますが、
内容的にはより独自的とも言えます。
演奏時間は2分半程度と、非常にコンパクト。
難易度はブルグミュラー25の練習曲 修了程度、
全音ピアノピースの「難易度B」作品です。
楽譜は「全音ピアノピース」を買ってもいいのですが、
音楽之友社より出ている「安川加寿子 校註 ドビュッシーピアノ曲集 シリーズ」は
定評のある楽譜で音符も見やすくオススメできます。
シンプルで美しいホワイトのデザインもいいですね。
「ドビュッシー ピアノ曲集 Ⅰ」には、
「子供の領分」全曲に加えて
「アラベスク第1番・第2番」も収載。
◉「ドビュッシー ピアノ曲集 Ⅰ」安川加寿子 校註 音楽之友社
デジタルデータ(PDF)で手に入れたい方は、
「ぷりんと楽譜」にもあります。
» ゴリウォーグのケークウォーク(Claude Achille Debussy) /ピアノ(ソロ)
やはり「上級」となっています…。
ポピュラーピアノの基準になっているのでしょうね。
この作品については、
ワンポイントアドバイス記事を出していますので
あわせて参考にして下さい。
【30秒で学べる】ドビュッシー「ゴリウォーグのケークウォーク」ワンポイントレッスン
♬ モーツァルト : ロンド K.485 ニ長調
とても美しい名曲です。
「ソナチネアルバム 第1巻」の後半にも収載されているので
ご存知の方も多いかもしれません。
音楽之友社による「ソナチネアルバム 第1巻」の楽曲解説に、
「ロンド K.485 ニ長調は、大曲の間に挟んで演奏されても聴き劣りしないでしょう」
などといったコメントがありますが、
ほんとうにそうなのです。
◉ 美しいコントラスト
◉ きらびやかで軽やかなパッセージ
これらすべてそろった、宝石のような作品。
それを初中級で取り組めるのは嬉しいですよね。
きちんと仕上げさえすれば
一生使えるレパートリーになります。
演奏時間は4分半〜5分程度。
難易度はブルグミュラー25の練習曲 修了程度、
全音ピアノピースの「難易度B」作品です。
一方、
この作品は今回取り上げた3作品の中ではいちばんハードルが高いかもしれません。
「難易度Cに近いB」というイメージです。
それに曲尺が4分半程度あるので
区切って練習したりと、計画的に譜読みしていく必要があるでしょう。
ソナチネアルバム第1巻をお持ちでしたらその楽譜を使うか、
もしこの作品単曲で演奏するのでしたら
「ヘンレ版」を使ってもOKです。
◉ モーツァルト: ロンド ニ長調 KV 485/原典版/ヘンレ社
デジタルデータ(PDF)で手に入れたい方は、
「ぷりんと楽譜」にもあります。
「Hal Leonard 版」ですが、
サクッと手に入れたい方はこちらを使ってください。
» Rondo In D Major, K. 485(Wolfgang Amadeus Mozart) /ピアノ(ソロ)
本記事は以上です。
今回紹介した3作品は
どれも発表会映えすること間違いありません。
本記事の内容を選曲の参考にして下さい。
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