「リズム練習」や「ゆっくり練習(拡大練習)」は
練習方法の中でもよく知られていますが、
それらの特徴の違いを理解しておきましょう。
これまでの経験上、
どちらかというと
「ゆっくり練習」のほうが
あらゆる意味で効果のある練習だと感じています。
なぜかというと
「仕上がりをイメージしたまま練習していく」
という観点で長けているからです。
基本的に、
楽曲とテクニックを切り離して練習することは最小限にすべき。
リズム練習の場合は
そういった観点に難があり、
仕上がりに必要な「表情」や「ダイナミクス」をはじめ
あらゆる音楽的な要素は
原則、切り離されてしまいます。
「それらは別途やり直しが必要になる」
ということ。
ゆっくり練習の場合は、
あくまで「拡大練習」なので
テンポはゆっくりでも
仕上がりを踏まえてさらっていくことができます。
だからこそ、
気を抜いてはいけないのですけれども。
ただ単にテンポだけを落として思考停止になってしまうのは
避けなければいけません。
「 “意識を働かせた” ゆっくり練習」をすれば、
そこから段々とテンポを上げていった結果、
仕上がりのテンポへとたどり着く頃に
表現も手に入っています。
ゆっくり練習だけで上手く弾けないパッセージに関しては、
リズム練習でなく
「そのままのリズムで、短く区切って速く弾く練習」
を取り入れてみるのはいかがでしょうか。
これでしたら、
仕上がりのイメージのままでおこなうことができます。
仮にリズム練習をする場合は、
以下の記事を参考に
注意深くおこないましょう。
リズム練習は危険が伴う
Amazon著者ページ
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