scherzandoとは?
音楽用語「scherzando」は、「おどけて、戯れるように」という意味を持ち、「スケルツァンド」と読みます。これは、ベートーヴェンが内容形式ともに完成させた「scherzo(スケルツォ)」とは異なる用語。
楽譜では、「dolce」や「cantabile」などと同様に、発想標語として指示されることが多く、多くの楽曲で使用されています。
scherzandoをどう表現するか
「おどけて、戯れるように」という言葉は簡単ですが、実際の演奏では難しい表現です。
経験豊富なピアニストの演奏を観察すると、以下のような特徴があります:
・微妙なテンポの揺らし方
・「意地悪さ」や「不安定さ」の演出
具体的な演奏テクニック
scherzandoを表現する方法は複数ありますが、以下の2つのアプローチがおすすめです:
1. ダンパーペダルの最小限使用
・ペダルなしの演奏で「軽さ、ドライさ」を際立たせる
・「ペダルありでもなしでも成立する部分は、全てノンペダルで演奏する」くらい思い切って試してみる
2. テンポの工夫
・scherzandoのニュアンスを引き出すポイントとして、前向きで軽やかなテンポを心がける
必ず録音チェックしながら練習していきましょう。
scherzandoの本質は、音楽に遊び心と軽やかさを吹き込むことです。楽しみながら表現してください。
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