【ピアノ】強弱記号の書かれ方が不明瞭な場合の対処法

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本記事では、
ダイナミクス記号の書かれ方が分かりにくい例をひとつ取り上げて
対処法をお伝えしています。
あらゆる楽曲で
似たような箇所に出会ったときのために
早い段階で学んでおきましょう。

 

具体例を挙げます。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

ベートーヴェン「ピアノソナタ第6番 ヘ長調 op.10-2 第1楽章」

譜例(PD作品、Finaleで作成、55小節目)

「カッコ付きデクレッシェンド」は参考で書き入れました。

2拍目からは「ピアノ(弱く)」になっていますが、

直前の「フォルテ」からどのように「ピアノ(弱く)」に達するのかは

原曲には書かれていません。

左手は細かく動いているのでsubitoでダイナミクスを変えるのは困難です。

ここは2通りの解釈が考えられます。

① 譜例にカッコ付きで書き込んだデクレッシェンドを補う
② 55小節目の頭から ”左手だけ” は「ピアノ(弱く)」にしてしまう

 

このケースでは

どちらかというと2番の方の解釈をオススメしています。

前後の音楽の連結がよりスムーズにいくからです。

 

このように、

ダイナミクス記号の書かれ方が分かりにくい場合は

言ってみれば

「楽譜に書かれていないこと」

をしなければいけません。

楽譜通りにやろうとすると

音楽がギクシャクしてしまいます。

 

「できる限り原曲と離れない範囲で最善策を考えていく」

これがポイントとなります。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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