【ピアノ】ショパンがときどき使う、場面転換のスケール

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ショパンの特徴的な音階(スケール)書法を
理解しましょう。
詳しくは、本記事をご覧ください。

 

ショパンがときどき使う、

ある場面同士をつなぐスケールがあります。

 

例えば、以下のようなもの。

 

ショパン「ポロネーズ第6番 変イ長調 作品53(英雄)」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、29-31小節)

もう一例挙げておきましょう。

 

ショパン「ワルツ第5番 変イ長調 Op.42」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、237-246小節)

これらのようなスケールは

音楽的にすごく大きな意味があるわけではなく、

スケールによる一種の効果音(エフェクト)的なサウンドを

聴かせることと、

場面転換が意図されているのでしょう。

「はいよー、次!」

と言わんばかりの、経過的なつなぎですね。

 

メロディのように聴くこともできなくはありませんが、

基本的な役割としてはメロディではありません。

一方、同じショパンのスケールでも

以下のような例は

スケールそのものをメロディとして聴かせています。

 

ショパン「ワルツ 第2番 変イ短調 Op. 34-1(華麗なる円舞曲)」

譜例(PD作品、Finaleで作成、66-69小節)

場面転換とは関係ありませんね。

上記の2例との違いを感じてください。

 

本記事で言いたいのは、

ショパンの特徴的なスケール書法を理解すべき、

ということ。

加えて、

似たようなパッセージでも

さまざまな意味をもち得るので

その都度、何のために出てきているのかを考えるべき、

ということです。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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