​​【ピアノ】エネルギーを解放する休符の読み取り

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駆け上がりの直後に休符が書かれている理由を考えると
音楽エネルギーの流れが見えてきます。
詳しくは、本記事をご覧ください。

 

具体例を挙げます。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

ラフマニノフ「音の絵 op.39-5」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、69小節目)

譜例の矢印で示した直前までは

変にテンポをゆるめたりためたりせずに

一気に上がり切るのがいいでしょう。

なぜかと言うと、

上がり切った直後に32分休符があるから。

 

この32分休符は

「エネルギーを解放する休符」

と考えてください。

休符の直後から新しくフレーズをつくります。

って、

ラフマニノフは楽譜に

休符とスラーで示していますよね。

 

付点16分音符にせず、

「16分音符 + 32分休符」で記譜された理由を考えれば

エネルギーの流れが見えてきます。

休符でエネルギーの解放があるにも関わらず

その前の駆け上がりで

ゆるんだりためたりしてしまったら

休符の意味がなくなってしまう。

 

また、

こういったところで休符の意味を考えないと

「お休みだから手をあげた」

というだけになってしまい

作曲家の意図したであろう表現が見えてきません。

 

似たような休符の扱いについては

以下の記事でも取り上げていますので、

あわせて参考にしてください。

【30秒で学べる】ショパン「幻想ポロネーズ」ワンポイントレッスン

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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