具体例を挙げます。
楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、69小節目)
譜例の矢印で示した直前までは
変にテンポをゆるめたりためたりせずに
一気に上がり切るのがいいでしょう。
なぜかと言うと、
上がり切った直後に32分休符があるから。
この32分休符は
「エネルギーを解放する休符」
と考えてください。
休符の直後から新しくフレーズをつくります。
って、
ラフマニノフは楽譜に
休符とスラーで示していますよね。
付点16分音符にせず、
「16分音符 + 32分休符」で記譜された理由を考えれば
エネルギーの流れが見えてきます。
休符でエネルギーの解放があるにも関わらず
その前の駆け上がりで
ゆるんだりためたりしてしまったら
休符の意味がなくなってしまう。
また、
こういったところで休符の意味を考えないと
「お休みだから手をあげた」
というだけになってしまい
作曲家の意図したであろう表現が見えてきません。
似たような休符の扱いについては
以下の記事でも取り上げていますので、
あわせて参考にしてください。
【30秒で学べる】ショパン「幻想ポロネーズ」ワンポイントレッスン
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