譜例を見てください。
このようなリズムはよく出てきますよね。
譜例のように
特にダイナミクス変化などが書かれていない場合は
どの音に重みを入れるべきか判断しなくてはいけません。
前提として、
同じ「音質」「音量」で複数の音を並べるのは音楽的ではありません。
それでは機械的な演奏になってしまいます。
(再掲)
この譜例では、
やはり「3つ目の音」に一番重みを入れると音楽的です。
「表拍にくる音であるため」
これらが理由です。
連打に一生懸命になって
16分音符の音が強くなってしまいがちな音型ですね。
また、
譜例ではスタッカートやテヌートを書き入れましたが、
仮にこれらの記号が書かれていなくても
上記のように演奏するのがベストです。
ちなみに作曲家は、
スタッカートを
「その音を軽くして欲しい」
という意味でも使うことがあり、
テヌートは
「その音をていねいに置くように重みを入れて欲しい」
という意味でも使うことがあります。
したがって、
譜例のように
スタッカートやテヌートが書かれているときには
なおさら、「3つ目の音」に一番重みを入れるべきだということが
強調されていると言えます。
一種のパターンとも言えるので
同じ形を見かけたら
今回の記事のことを思い出してみてください。
こういったことは
引き出しとして自身の中にたくさん溜めていくことで
いつの間にか
初めて見る作品にも対応できる解釈力が育っていきます。
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