【ピアノ】どういう意味?白玉についた松葉

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本記事では、
演奏方法に迷いやすい記譜のうち
「白玉についた松葉」について解説しています。

 

白玉についた松葉」は時々目にしますよね。

例えば、以下の譜例のようなものです。

 

ドビュッシー「前奏曲集 第1集 より デルフィの舞姫たち」

譜例(PD作品、Finaleで作成、曲尾)

ピアノは減衰楽器」なので

一度音を出したら

その音の中で

クレッシェンドやデクレッシェンドをすることは

基本的にはできません。

【注】
デクレッシェンドに関しては、
「ダンパーペダルを半分だけ踏み変える動作を繰り返すことで、デクレッシェンド効果を出す」
というやり方はあります。
参考記事:【ピアノ】ハーフペダリングを知る 〜基礎と応用〜

 

したがって、

譜例のように

白玉についた松葉」はどのように解釈をすればいいか迷いますよね。

これは、

「音楽の方向性を示したイメージ」

と考えればOKです。

 

(再掲)

この譜例の場合は、

から pp へ移行する際に

「音楽がおさまっていく」という方向性を示した松葉が

楽曲の終息を告げています。

また、

この松葉が書かれていることで

「ダイナミクスが段になっているというよりは、ひとつながりですよ」

というイメージが伝わってくるように感じます。

結果的に、

「この2つの小節は別々のものではなく、関連性のあるもの」

という感覚を(少なくとも私は)持つことができます。

 

音楽の方向性を示したイメージとしての松葉は

極論、「無くても成立するもの」です。

しかし、

それがあることで作曲家のイメージを想像する手がかりになるので

決して軽視せずに

注意深く読み取る必要があると言えるでしょう。

 


 

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