【ピアノ】基礎:音程関係で強弱表現をつけよう

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♬ 独学でも音楽的に仕上げたい

♬ 音程関係による強弱の基礎について学びたい

 

こういった希望に応えます。

 

 

記事の信頼性


 

筆者は、音楽大学の学部および大学院を作曲専攻で修了し、

修士号(音楽)を取得しています。

また、音楽大学および音楽専門学校での指導経験も豊富です。

 

 

作曲家自身が

強弱についてあまり書き残していないケースは多いものです。

そういった時には

音程関係」に注目することで

強弱表現を考えていくことができます。

 

■基礎:音程関係で強弱表現をつけよう

♬ メロディの跳躍に使うエネルギーを感じよう

 

具体例を挙げます。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

ショパン「ノクターン第2番 op.9-2」

譜例(PD作品、Finaleで作成、曲頭のメロディ)

①と②のところで出てくる跳躍をに注目。

「①の6度跳躍」に比べて

「②の1オクターブ跳躍」の方が

明らかに大きなエネルギーが発生しています。

 

こういったところで同じように演奏してしまうのではなく、

少し強弱に差をつけるといいでしょう。

 

我々が階段を上がる時、

1段ずつ上がるときよりも

「3段飛ばし」するときの方がより多くのエネルギーが必要で

足を高く上げる必要がありますよね。

 

こういったことは、

楽式論  石桁真礼生 著(音楽之友社)

のなかにヒントがあります。

 

部分的に引用して紹介させていただきます。

(以下、「音程について」の項目より引用)

同音の音に進行する場合は全く緊張も力も不要で、全くの平穏さ
順次進行はエネルギーが少なくてすみ、平静な、なだらかな感じを伴う
同じ順次進行でも、下降の場合は全くエネルギーを不要とする
跳躍上昇では、音程が広ければ広いほどエネルギーが必要で、興奮と緊張をもたらす
跳躍進行でも下降する場合、やはりエネルギーは少なくてすむ

(引用終わり)

 

音符から読み取れる場合は

作曲家はわざわざダイナミクスの松葉を書かないことも多いのです。

これを勘違いして、

「楽譜通りが大切」と思って平坦に弾くと

多くの場合は作曲家の意に反することになります。

 

「より大きな跳躍のところに、なぜかデクレッシェンドが書かれていたら?」

このようなケースが出てきた場合は、

松葉の書き込みを優先すればOK。

しかし、

少なくとも本当に力のある作曲家は

よほどの意図がない限り

そういうエネルギーに反することはしません。

 

♬ メロディラインをもっと細かくみていこう

 

メロディの中でも

「大きな跳躍」という

特徴的な部分に目をつけたのが前項でした。

この項目は、さらに次の段階。

 

そのやり方とは、

「メロディラインの起伏にしたがって、マーカーで色をつけてみる」

という方法。

これだけです。

 

次のようなやり方です。

ショパン「プレリュード(前奏曲)第4番 ホ短調 op.28-4」

譜例(Finaleで作成、13-20小節のメロディ)

これは、シェーンベルクが書籍の中で行なっていた分析方法

ピアノ演奏に応用した考え方です。

同じダイナミクスの領域の中でも変化をつける手がかりになります。

【ピアノ】初心者でもできる楽曲分析方法

という記事で詳細を書いていますので、

あわせて参考にして下さい。

 

♬ 幹の音同士の音程関係に目をつける

 

具体例を挙げます。

J.S.バッハ「シンフォニア第3番 BWV789」

丸印で示した音は

それぞれ「音型の軸になる音(幹の音)」です。

これらを見てみると

「A音 – G音 – Fis音」

というように

「順次進行でおりてくるライン」

が内包されていることがわかります。

 

したがって、

これらの音同士の「ダイナミクス」「音色」をよく聴き、

一音だけ大きく飛び出てしまったりしないように

バランスをとっていく必要があると判断できます。

 

① ダイナミクスをだんだん下げていくか
② ダイナミクスをだんだん上げていくか
③ 全部同程度のバランスで聴かせるか

これらは、解釈次第です。

J.S.バッハの作品で論争が起こりがちな

特殊な解釈をしない限りは、

①で解釈するのが通常でしょう。

 

(再掲)

譜例のカギマークで示した箇所が

「同型反復」の目印です。

特に同型反復のところでは

高確率で「音型の軸になる音(幹の音)」が内包されていますから、

この項目のことを強く意識して下さい。

 


 

10曲あれば10曲分の顔があるもの。

したがって

今回取り上げた内容が

「当てはまらない」「うまくいかない」

というケースも当然あるでしょう。

しかし、

基本として今回の内容を踏まえておけば

応用できる機会を自身で見つけていけます。

そういった積み重ねで

独学でも一人で立派に仕上げられるようになるのです。

 

 


 

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