【ピアノ】「繰り返し」で表現を変えるテクニック

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本記事では、
「繰り返しをどのように繰り返すべきか」
ということについて解説しています。

 

ピアノ演奏における基本として、

「繰り返しをまったく同じに弾かないこと」

という事項があります。

 

繰り返しというのは、

◉ 素材単位での細かな繰り返し(モーツァルト「トルコ行進曲」の冒頭など)
◉ ひとまとまり全体での繰り返し(1番カッコでリピートする場合など)

これらをはじめとし

他にも長さはさまざまですが、

いずれの場合に対しても

「繰り返しをまったく同じに弾かないこと」

ということは意識しましょう。

 

機械ではなく人間が演奏することの良さは

「正確さ」にあらず「自然さ」にありますよね。

 

「ひとまとまり全体での繰り返し(1番カッコでリピートする場合など)」

について、

もう少し深く解説します。

 

このような繰り返しで表現を変えるために

工夫できることとすれば、

まずいちばん単純かつ効果的なのは

「強弱で差をつける」

ということ。

 

例えば、

f と書いてあっても2回目は p で演奏する(またはその逆)」

という方法は、

作曲家の意思を無視しているわけではなく

一流のピアニストでもやっていることです。

 

一方、

強弱ではなく

「2回目にアーティキュレーションを変えてしまう」

というのは、

余程の意図がない限りアウトです。

これは音楽自体がまったく変わってしまうからです。

 

繰り返しで表現を変えるテクニックを

もうひとつお伝えします。

 

「繰り返しの入りだけ変えて、数小節で元に戻す」

という方法。

例えば、

◉ 繰り返しの入りだけルバートで弾いて、その後に1回目のようなテンポに戻す
◉ 繰り返しの入りだけ骨太に弾いて、その後に1回目のような静かな世界に戻る

などという方法。

これでしたら実行するハードルはグンと下がりますが、

機械的な繰り返しをしているようには聴こえません。

 

もちろん、

楽曲によって演奏方法は変わってきますので、

適宜最適な方法を見つける必要があることは忘れずに。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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