プライバシーのこともありますので、内容を要約して個人情報に関わる部分は一切伏せさせていただきます。
相談内容:
・どうしても速く弾く事に乗り切れない
・指が動かない訳ではないが、テンポが良くないと感じる
・一つ一つをしっかりタッチし過ぎる=フレーズに抑揚を付ける、感じるという事に乏しいのかと思う
以下、回答です。
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原因は「指先」ではなく「椅子の座り方」から始まり「腕を含めた身体の使い方」などにもある可能性が考えられます。
こういった内容は、一つ直してもすぐに良くなるものではなく、複数向上した結果、演奏が変わってきます。
もちろん「独学」でも修正可能ですが、ある程度の期間悩まれているようですので、余裕で弾けるレベルの楽曲を使って指導者に助言してもらう方がいいでしょう。普段独学であれば、スポットレッスン(単発レッスン)でみてくれる専門家を探して依頼してください。
「一つ一つをしっかりタッチし過ぎる」ということでいうと、もし「演奏自体」に問題があるとしたら、全ての音にアクションを入れ過ぎてしまっていないかをチェックしてみるといいでしょう。
以下の記事を参考にしてください。
もう一つ考えられる問題は、やはり、楽曲の中身が分かっているかどうかです。
本Webメディアでも紹介したピアニスト川上昌裕氏の書籍の中に、
「音楽の理解力の高さは、譜読み能力にも比例するし、暗譜力にも比例する。あるパッセージがどうしても弾けなかったのに、それを音楽的な感覚として掴めるとすぐに弾けてしまうことがある」
(抜粋終わり)
などといった内容のことが書かれており、筆者も賛同しています。
「指は動く」とのことですので、楽曲の理解が深まるとフレーズのこともよく分かるようになり、「速く弾く事に乗り切れない」という問題も解決に向かうでしょう。
なぜかというと、
・どこに重みを入れて
・どこでおさめて
・そのエネルギーがどこに向かっていて
などということは、指を動かすことと関係しているにも関わらず、それとは別個にも学習しないと身につきにくい内容だからです。
楽曲理解を深めるためには、本Webメディアの学習パスを参考にしてください。
ピアノ楽曲分析の独学カリキュラム|初級・中級コース完全ガイド
繰り返しますが、一つ学習してすぐに良くなるものではなく、複数向上した結果、演奏が変わってくることを理解してください。
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