【ピアノ】たっぷり歌うべきところを見つける3つのヒント

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あるメロディにおいて
どこをたっぷり歌うべきかに迷った場合、
本記事の内容を判断ポイントにしてみてください。

 

具体例で見てみましょう。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

リスト「バラード 第2番 S.171 ロ短調」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、139-140小節)

譜例のカギマークで示したところは

たっぷり歌うべきところ。

 

判断基準はいくつかあります。

◉ 伴奏などの音響を完全にペダルで切り、soloになっているから
◉ 同じ小節内のメロディにおいて、唯一跳躍を含むから
◉ ダイナミクスの松葉が書かれているから

 

以下、項目別に

このメロディに対しての解説をしますが

自身の取り組んでいる作品において

似ているところがあったら

考え方を応用してみてください。

 

伴奏などの音響を完全にペダルで切り、soloになっているから

 

(再掲)

左手が2分休符になっている

それぞれの小節の3拍目で

ダンパーペダルを離すか、あるいは、踏み替えます。

つまり、3-4拍目はメロディがsoloになるということ。

 

例外はありますが、

基本的に

soloのところはメロディが裸になるので

しっかりと表現してあげる必要があり、

その判断ポイントになります。

 

同じ小節内のメロディにおいて、唯一跳躍を含むから

 

(再掲)

ここでのメロディは

非常に歌唱的な要素が強いですね。

 

歌手にとって

音の跳躍の演奏にはエネルギーがいります。

同じ小節内のメロディにおいて

カギマークで示したところは

唯一跳躍を含むので

たっぷり歌う判断ポイントと言えます。

 

ダイナミクスこそ大きくありませんが

歌手がオペラ的に歌っているイメージで

演奏するといいでしょう。

 

ダイナミクスの松葉が書かれているから

 

(再掲)

ひとつながりのメロディにおいて

一部分だけに松葉が書かれているということは

「そこを表現してほしい」

という作曲家のメッセージであると捉えて下さい。

 

筆者自身、

さまざまな演奏家に

自作品を演奏していただく機会があります。

プロが演奏してくれる場合は

ちょっと書き込んだ松葉でも

想像以上に反応してもらえることを実感しています。

 

とうぜんのことのようですが、

「松葉を見つけたら反応する」

意外といい加減になりがちな

このことを徹底して

歌うべきところを見つけてください。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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