【ピアノ】長いaccel.は坂道をのぼっていくように

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「少しづつ坂道をのぼっていくようなイメージ」
をもってaccel.していくと
うまくいく表現というものがあります。
詳しくは、本記事をご覧ください。

 

「accel.(だんだん速く)」と言っても

その表現には幅があります。

今回話題にしたいのは、

多くの小節をかけて少しづつテンポを上げていくaccel.について。

 

例えば、

シューマン「謝肉祭 20.ペリシテ人と戦うダヴィッド同盟の行進」では、

28小節目から

「多くの小節をかけて少しづつテンポを上げていくaccel.」

出てきます。

 

こういったところは

すぐにテンポが上がってしまい、

下図の右側のようになってしまいがち。

 

(図)

 

「少しづつ坂道をのぼっていくようなイメージ」

をもってaccel.していくと

こういったところでは上手くいきます。

 

坂道をのぼっていくときって、

加速しながらも

坂道なので「自然に」「自然な」ブレーキがかかっていますが、

こんな感覚に近いのではと感じます。

stringendo と異なり

accelerando の場合は

「自分でコントロールしながらテンポを上げていく」

というニュアンスが強いからです。

 

坂道のぼりの加速は accelerando

逆に、

坂道くだりでついてしまう加速は stringendo

と捉えてみると

イメージがつきやすいはず。

シューマン「謝肉祭 20.ペリシテ人と戦うダヴィッド同盟の行進」

の中でも

accelerando と stringendo は使い分けられています。

 

いずれにしても、

少しづつテンポを上げていくaccel.では

◉どこから加速を始めるのか
◉どこまで加速するのか
◉どの辺りでどれくらい加速が加わっているのか

ということをしっかりと把握したうえで

演奏していきましょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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