演奏中、気づかないうちに
テンポが速くなってしまっていたことはありませんか。
筆者も昔はしょっちゅう走っていました。
メトロノームを使用した「テンポキープの練習ポイント」については
以前に記事にしましたので、
併せて参考にしてください。
一方、
もっと根本的な面で気をつけるべきことがあります。
それが、伴奏型への意識。
例えば、
ショパンのワルツなどでもよく見られるように
右手が細かく動き回り、左手の伴奏型で大枠のリズムをとっているとします。
この時に、どうしても右手だけに意識が向きがちなのですが、
ほんとうに難しいのは左手のリズムです。
テンポがキープできていない時というのは、
大抵は左手を意識できていないとき。
テンポキープの要はこの左手なのです。
右手のせいかと思いがちですが、
どんなに右手が技巧的なことをやっていても
左手の意識さえ忘れなければテンポキープできますし、
仮に速くなってしまったとしても
すぐに気づくことができます。
「無意識に速くなっていた」
という事態は避けることができる。
これに関して筆者が奨める方法は、
「伴奏パートだけで本当に音楽的に弾けるように練習してから、両手で練習する」
という方法。
「テンポの要」
「音楽の土台」
この2つを併せ持っている左手から仕上げてしまいます。
暗譜するくらいやっても構いません。
その上で、他のパートを付け加える。
このようにすると、
右手の安定度がまったく変わってきますし、
最終的な仕上がりもグンと良くなることでしょう。
両手で合わせるときに
多少バランスを取り直さなくてはいけなくなりますが、
音楽の土台ができているので、それも容易です。
Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/~/e/B0CCSDF4GV
Twitter
https://twitter.com/notekind_piano
Youtube
https://www.youtube.com/channel/UCBeXKaDXKd3_oIdvlUi9Czg
筆者が執筆しているピアノ関連書籍に加え、
200万冊以上のあらゆる電子書籍が読み放題になるサービスです。
コメント