【ピアノ】音を切らないでフレーズ構造を分からせる方法

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音楽の流れの中で
どのように
呼吸を入れて
時間を扱ってあげるのか。
それによって
自分がその作品のフレーズをどのように理解しているのかを
聴衆へ伝えましょう。

 

ひとつづきのメロディがあるときに

「フレーズがどこで終わって、どこから新しく始まっているのか」

というのを

どのように示せばいいのでしょうか。

 

ひとつとしては

「フレーズの切れ目で、音響の切れ目をつくる」

というやり方ができますね。

 

しかし、

以下の譜例のようなケースではどうでしょう。

 

ショパン「ノクターン 第2番 op.9-2」

譜例(PD作品、Finaleで作成、曲頭)

版によって多少フレージングの違いがあるので、

今回はパデレフスキ版を元に解説します。

 

①~④まで

メロディにおけるフレーズの切れ目が4つあります。

しかし、

とうぜんダンパーペダルを使っているので

伴奏やバスのことも考えると

メロディに音響の切れ目をつくることはできません。

 

そんなときには

「アゴーギクによる表現」でフレーズを分からせましょう。

 

(再掲)

フレーズが改まるところで

呼吸を入れて

音楽を少しだけゆるめる。

もちろん、

①②③はひとつづきのメロディの途中ですので

ゆるめるのをやりすぎて

文章でいう「.(ピリオド)」を打ってはいけません。

音楽の中にある各種句読点を使い分けていくことが大事。

 

加減にも気を配りながら

こういったところをていねいに表現していけば

適切なフレーズ表現とアゴーギクができてきます。

 

音楽の流れの中で

どのように 

呼吸を入れて

時間を扱ってあげるのか。

それによって、

自分がその作品のフレーズをどのように理解しているのかを

聴衆へ伝えましょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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