【ピアノ】ピアノで遠近感を表現する難しさと表現ポイント

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本記事では、
fp という一種の遠近法の記号についても触れながら
「ピアノで遠近感を表現する難しさとその表現ポイント」
について解説しています。

 

ピアノ作品に限らず

fp という表現は

さまざまな時代の作品で用いられています。

「音が大きいか、小さいか」で表現するのみでなく、

その表現が出てきた意味を考えることも大切です。

考えてみたことはありますか?

 

楽曲によって

fp にはさまざまな意図がありますが、

「遠近感を出すため」

と考えると

楽曲のイメージとマッチすることはよくあります。

 

つまり、

f で一瞬音像の近づいた表現がされ、p では遠いところで鳴っている表現になる」

これが瞬時におこなわれるわけなので

一瞬の音像の移行を

立体的な表現として感じることができるのです。

 

少し、遠近感そのものについて話をしましょう。

 

オーケストラでは

◉ 各楽器の奏者が座っている位置の違い
◉ 楽器ごとの音色の違い

などをはじめとして

あらゆる要素で遠近感を表現可能。

一方、ピアノでは

◉ ピアノが置かれているその位置は、原則変えられない
◉ ピアノという、ひとつの楽器が出せる音の中での音色幅

これを前提として

遠近感を表現していかないといけません。

 

したがって、

「打鍵の仕方」「ペダリング」

などの限られたテクニックで

音色をコントロールしていくことになります。

オーケストラよりも遠近感を出すための制約がある。

ひとりの奏者が「遠」も「近」も表現する。

 

だからこそ、

ピアノ演奏では特に

遠近感をイメージすること自体が大切になってくるのです。

そのイメージを持っていると

“無意識に” 音の出し方にコントロールが生まれるからです。

 

イメージがないところには距離感は生まれません。

生まれたとしても、

もう一度弾いた時に再現性がありません。

「出したい音をイメージして音を出す」

ということを忘れないでください。

 

そこから先、

「では、どのようなテクニックでそういう音が出せるのか」

という部分についても、

結局は出したい音が頭に鳴らないと

どうしようもないのです。

 

 


 

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