【ピアノ】あらゆるペダリングの可能性を軽視しないで

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自身の楽譜に書いてあるペダリングを
何の疑いもなしに使うのではなく、
さまざまな方法を試してみたうえで
自身の求めている表現にいちばん近いサウンド
が手に入る方法を採用しましょう。

 

これまでに

さまざまなペダリングについて

記事にしてきましたが、

今回は、

「同じカタチの和音連続をどのようにつないでいくか」

という内容をもとに

掲題について解説します。

 

具体例を挙げます。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

ショパン「ポロネーズ第6番 変イ長調 作品53(英雄)」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、81-83小節)

このような

同じカタチの和音連続には

さまざまなペダリングが適用できます。

3パターンを書き入れました。

 

どれでも成立はしますが

それぞれでてくる表現が異なります。

考えられるやり方をすべて試したうえで

どの表現を採用するか決定しましょう。

 

(再掲)

この譜例のところでは

一般的には①のように踏みっぱなしにするペダリングをとることが多いようです。

しかし、

②や③のように

発音にあわせて踏みかえることで

各拍のビートが強調されるので

望むのであれば

こういったやり方もアリです。

 

②と③の違いも意外と大きい。

ピアノという楽器は

その構造上、

鍵盤が上がらないと同じ音は再打鍵できませんので、

ノンペダルの場合は

同じカタチの和音連続のあいだに

わずかな音響の切れ目ができます。

したがって、

③のペダリングの場合は

その切れ目が残るサウンドになります。

 

ありとあらゆる可能性があることを

軽視しないでください。

自身の楽譜に書いてあるペダリングを

何の疑いもなしに使うのではなく、

さまざまな方法を試してみたうえで

自身の求めている表現にいちばん近いサウンドが手に入る方法を

採用しましょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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