【ピアノ】学習方法:「はじめて」に類似した内容への目の光らせ方
という記事では、
「はじめて」というのは
歴史はもちろん、知識的なことを学ぶうえで
絶対に外せない部分だからこそ
楽曲の学習や書籍での学習で重視すべきだと書きました。
「はじめて」に加えて
同じくらい重要なのは、「唯一」です。
書籍を読む際もそうですが、
取り組んでいる楽曲について調べるときに
「唯一」に関する情報を
「その楽曲の中で」そして「作曲家のそのジャンルの中で」
見つけるように目を光らせます。
例えば、
を例に挙げるとすると、
展開部の中間では、この楽曲で唯一、ff と pp が出てくる
モーツァルトのピアノソナタの中では、唯一の Allegro maestoso
「唯一」は、言葉通り「ひとつのみのこと」についてですが、
それに加えて
「ふたつのみのこと」を見つけてみるのもいいでしょう。
例えば、
この楽曲の中で calando は2箇所のみ出てくる
この楽曲はモーツァルトのピアノソナタの中で
2曲しかない短調の作品のうちのひとつ
〈唯一〉や〈ふたつのみ〉を知るのが
なぜ重要なのかというと、
知ることで
その楽曲の立ち位置が見えてくるからです。
特定の記号や音楽標語が
その楽曲で多用されていないのはなぜなのか。
特定の記号や音楽標語が
作曲家のそのジャンルの中で多用されていないのはなぜなのか。
こういったことを考えることで、
楽曲の演奏解釈はもちろん
作曲家自身や作品そのものへの理解を深める参考になります。
もちろん、
記号や音楽標語以外の
〈唯一〉〈ふたつのみ〉を見つけても構いません。
知識的なことだと思って軽視せずに
意識して目を光らせてください。
Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/~/e/B0CCSDF4GV
X(Twitter)
https://twitter.com/notekind_piano
YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCBeXKaDXKd3_oIdvlUi9Czg
筆者が執筆しているピアノ関連書籍に加え、
数多くの電子書籍が読み放題になるサービスです。
コメント