ピアノ演奏においては
◉ 打鍵の角度
◉ 打鍵の強さ
◉ 離鍵の仕方
などをはじめとした「タッチ」が重要視されます。
もちろん、
「タッチに目を向けると表現に幅が出るから」
というのが理由ですが、
その背景には「ピアノの楽器としての特徴」が根強くあるのです。
伝統的な鍵盤楽器には
ピアノの他に「オルガン」や「チェンバロ」などもありますが、
ピアノという楽器の誕生は
とうぜん、オルガンやチェンバロの誕生よりも後のことです。
ピアノの誕生にあたって
オルガンやチェンバロにあった便利な機構で
取り入れなかったものがあります。
それは、「レジスター」です。
この機構により
音色を大きく変えることができるのですが、
ピアノではそれを取り入れずに
代わりとして
「 “タッチ” で音色などのニュアンスに変化を出す楽器」
となったわけです。
オルガンやチェンバロは
レジスターこそあるものの、
打鍵の強さそのもので音量を変えることはできません。
ピアノという楽器は
鍵盤楽器の先出とは別の路線を行ったことで
その特徴を確立させたのですね。
ピアノ演奏においてタッチが重要視される理由、
当たり前のことですが
その背景には
誕生時からのピアノの特徴が関係していることを
今一度理解しましょう。
ピアノ演奏にとって大切な要素はたくさんありながらも
やはり指先は命ということです。
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