【ピアノ】続編 :「オクターブ分散トレモロ」の演奏ポイント

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【ピアノ】「オクターブ分散トレモロ」の演奏ポイント
という記事の続編です。
本記事単独でもお読みいただけます。

 

具体例を挙げます。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

ベートーヴェン「ピアノソナタ第17番 テンペスト ニ短調 op.31-2 第3楽章」

譜例(PD作品、Finaleで作成、35-38小節)

譜例のようなオクターブ分散トレモロを

演奏するとしましょう。

 

前記事に加えて

今回お伝えしたいポイントは

◉ 手の側面をしっかりさせること
◉ 使用していない指、特に中指がつっぱらないこと 

この2点です。

2点ワンセットだと思ってください。

 

手のひらの外側、

親指の下と小指の下には

大きな筋肉がついています。

力を入れるというよりは

これらの筋肉が

オクターブ分散トレモロ奏法の支えになっていることをイメージする。

そうすることで、

完全に弛緩してしまっている場合と比べて安定します。

 

一方、外側のことばかりに気を取られすぎて

内側の指のことを忘れてはいけません。

オクターブ分散トレモロで使用していない指、

特に「中指」がつっぱってしまっているケースは

非常に多く見受けられます。

指がつっぱっているというのは

それだけで力が入ってしまっているということ。

これには気をつけるべきです。

 

手を硬直させてしまうと

◉ 疲労や故障
◉ 音色の硬さ
◉ 動きのブレーキ

などを招き、ろくなことはありません。

 

テンポを落として練習するときから

本記事の内容を意識してみましょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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