ダイナミクス記号というのは
通常でしたら
「決まりのいいところ」
に書かれています。
◉ 楽曲のはじめ
◉ セクションのはじめ
◉ ダイナミクスの松葉の行き先
◉ セクションのはじめ
◉ ダイナミクスの松葉の行き先
など。
一方、
拍の途中から唐突に書かれているケースもあります。
例えば次のような例です。
ドビュッシー「子供の領分 1.グラドゥス・アド・パルナッスム博士」
譜例(PD作品、Finaleで作成、60-62小節)
61小節目では
2拍目に f と書かれていますよね。
もちろん、subito f という意味ですが、
もう一つ重要な意味を含んでいます。
「その記号の箇所から新しいフレーズが始まっていますよ、という目印」
このような読み取り方もできます。
今回の譜例では「スラー」が書かれているので
フレージングを読み取るのは難しくありません。
しかし、
楽曲によっては
レガートにしてほしくないところでは
スラーが書かれていません。
そういったときに、
「ダイナミクス記号を頼りにフレージングを読み取る」
というテクニックが有効にはたらくんです。
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