【ピアノ】気持ちをダウンさせてしまう原因 6選

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上達する方の共通点があります。
「上達する方は自分の気持ちをダウンさせない」
ということ。
本記事では、
気持ちをダウンさせてしまう原因は何なのかをまとめました。

 

「上達する方は自分の気持ちをダウンさせない」

とは言いますが、

ダウンさせたくなくてもしてしまうことはありますよね。

そこで必要なのは、

「どんなときに気持ちがダウンしてしまうのかを知っておく」

ということ。

それを知っていれば、

ある程度は自分でもコントロールがきくようになるでしょう。

また、理由さえ分かっていれば

仮にモチベーションがダウンしてしまっても

対処することができます。

 

■気持ちをダウンさせてしまう原因 6選

♬ 目標がないために、気持ちがダウンしてしまう

 

「目標がない」

もしくは

「目標が達成して、なくなってしまった」

というケースは

気持ちをダウンさせてしまう代表例。

特に独学の方は

自主的に動かない限りは

人前で演奏する機会も得られないですよね。

「自分一人で弾いて満足する」

というのは、目標とはなりにくいのです。

独学のいちばんの難しさはこの部分と言えるでしょう。

 

「常に目標を持って」

音楽学校で教えていたとき、日頃学生にはこのように伝えていました。

きれい事として言っている軽い意味ではなく、

本当にそうしてほしいと思っていました。

実際に、目標を持っているほうが気持ちは続くのです。

 

「目標の見つけ方がわからない」

という方もいらっしゃることでしょう。

ひとつポイントがあります。

「”期限のある” 催しものに応募してみる」

これをおすすめします。

 

探せば山ほどあります。

期限のあるもの、例えば、

「再来月に人前で演奏する機会を作ってしまう」

などといったものです。

 

期限のない目標、例えば

「ラ・カンパネラを弾けるようになりたい」

などといった目標だと、さぼれてしまう。

仮に自分で「いついつまでに」と期限を決めても

それは自分の気持ち次第で変更できてしまいます。

第三者が関わっているイヴェントであれば

期限の変更はできません。

この拘束をうまく利用しましょう。

 

♬ 周りのすごさに圧倒されて、気持ちがダウンしてしまう

 

演奏会などに参加してみたものの、

「周りの学習者のすごさに圧倒されて、気持ちがダウンしてしまった」

という話もよく耳にします。

こういった経験をお持ちの方は、

人と比べることの無意味さを知ってください。

 

「周りのすごさ」というよりは

「周りの熱量」に圧倒されてげんなりしてしまう方も

ときにはいらっしゃるようです。

イメージがつきにくいかもしれませんが、

◉ ガッツキ具合
◉ 熱心すぎてプロを目指している
◉ 初対面なのに、ものすごい勢いで知識をしゃべってくる

こういった周りの学習者の熱量が

自分のピアノに対する想いよりも強すぎると

それがストレスになることもあるということ。

 

こういうときは

ムリに自分の熱量を上げるのではなく

コミュニティ自体を移動するほうが得策です。

周りに合わせて熱量も上げるのは結構ストレスなので。

といいますか、熱量ってそういうものではないですよね。

 

♬ 指導者とうまくいかずに、気持ちがダウンしてしまう

 

これもあるあるですね。

他人との関係がストレスになってしまうこともあるでしょう。

独学では不要の悩みですが、

ピアノを続けている限り

誰かしらと関わる機会はあります。

 

結論的には、

◉ あわないコミュニティであれば抜ける
◉ あわない先生であれば離れる

これしかありません。

 

その場で我慢して人間関係が改善されたケースもゼロではないでしょうし、

それこそ学生時代は

狭い「クラス」というコミュニティで我慢することも学んだと思います。

しかし、私たちはもう社会人です。

令和でインターネットも発達しています。

狭いところでクヨクヨしているくらいでしたら

いっそのこと今の環境を離れて

新しい場を見つけるために動いてみるのはどうでしょうか。

 

【ピアノ】先生との関係が辛いなら、独学にしよう

という記事もあわせて参考にしてください。

 

♬ 修正がイヤで、気持ちがダウンしてしまう

 

これは主に習いにいっている学習者にあることです。

先生に

「ここをこのように直して」

と改善点を指摘されると

修正がイヤで気持ちがダウンしてしまう。

これは、こだわりが強い(と勘違いしている)学習者に多く見られます。

 

おそらく、

自分の中ではすでにOKの仕上がりであり

アドヴァイスをもらうというよりは

認めてもらったりマルをもらったりするために

通いにいっているのでしょう。

そして、次のレッスンのときには直してこない。

 

当の指導者側からすると

「何をしにレッスンにきているんだろう?」

という疑問を持つことになります。

程度がひどいと

バカにされている気持ちさえ起こってきます。

 

前提として、

こだわりがあるのはいいことです。

言われるがままにすべていうことをきいて

自分で何も考えない学習者よりはずっといいでしょう。

しかし、

レッスンというのはコミュニケーションです。

コミュニケーションが成り立たなければ

指導者側としてもみることはできないわけです。

せめて、

「こう思っているから、ここはこうしてもいいですか?」

などというやりとりが生まれれば

お互いに気持ちよく学習を進められますね。

 

♬ 失敗が理由で、気持ちをダウンさせてしまう

 

この内容に関しては、

【ピアノ】本番で失敗してしまったときに

という記事にまとめましたので参考にしてください。

 

♬ 何となくやる気の出ない日があり、気持ちがダウンしている

 

これは誰にでもあることです。

悩む必要はありません。

しかし、原因は考えてみた方がいいでしょう。

おそらく、

「目標が小さい証拠」

なのかもしれません。

 

目標が大きいと

「やらないと。せっかくなら結果も出したい」

とウズウズしてくるはず。

 

それから、

先ほど書いた「期限のある目標」に関連して、

やらないとまずい状況に身をおいてしまえば

極論、やる気なんてものは関係なくなります。

例えば、

◉ 本番を決めてしまったので、練習しないと恥ずかしい事になる
◉ 外資系に滑り込んだので、英語を身につけないとクビになる

など。

 


 

本記事は以上です。

繰り返しますが、

「どんな時に気持ちがダウンしてしまうのかを知っておく」

ということは重要です。

それを把握して

ある程度は自分でもコントロールしていきましょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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