音楽表現に関する各種図形というのは
決まったものがあります。
例えば、
◉ スラーの曲線
◉ トリルの波線
など、他にもあらゆるものが使われていますね。
ただ、
これは一般的に共通して使われているものであって
学習のために自分で楽譜へ書き込むための記号であれば
みずからつくってしまってもOK。
そのほうが
ひと目で音楽が捉えやすくなるのであれば
むしろ推奨すべきこと。
例えば、以下の図形を見てください。
(図形、Finaleで作成)
自分でつくったというよりも
現代音楽の世界ではときどき目にするものですが、
これは
後ろ寄りのクレッシェンドを視覚的に理解できるように
定番的な松葉を少し変形したもの。
後ろ寄りのクレッシェンドをすべき
だと思ったところがあれば、
そこに書かれているクレッシェンドへ上書きするように
書き込んでみるのです。
自分の学習をはかどらせるために
自分の楽譜へ書き込むだけなので
何でもアリ。
他にも、
例えば「アタックを入れたい音符」の上に
「↓」のような下矢印を書き入れたりなど、
自由に記号や図形を考えて書き込んでみましょう。
どうしてこういったことを
オススメしているのかというと、
「この音を強く」
「この音を弱く」
などと、日本語で書き込むよりも
図形や記号のほうが
ずっと視覚的に捉えやすく
かつ音楽的だと感じているからです。
テンポをゆるめるときに
「ここから4小節かけてテンポを少しずつ遅くしていく」
などと日本語で書くよりは、
波線を書き込んで
「開始点」「終了点」「ゆるめ方の度合い」
を示したほうが
ずっと良い結果が出てくると思いませんか。
エネルギーの移り変わりも伝わってきますね。
「自分なりの図形を考えて、どんどん書き込んでいく」
このやり方を使って
学習を進めてみてください。
演奏が一気に音楽的になるはずです。
「”言葉”による書き込み」が役に立つケースもあります。
という記事を参考にしてください。
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