「楽曲分析(アナリーゼ)」
の基礎については、
これまでにもさまざまな記事を出してきました。
(参考:「楽曲分析(アナリーゼ)方法」カテゴリー)
楽式や和声をはじめとして
さまざまな関連分野の基礎を学ぶと
分析をするときの引き出しが圧倒的に増えていきます。
一方、ひととおりの基礎を踏まえたら
続きは実際の楽曲中心で学習していくのが得策。
というのも、例えば
「なぜ、ショパンのここが美しいのか」
などと思って
ショパンの楽曲解説みたいな書籍を読んでも
そこに美しい理由は書かれていないんですよ。
どうすれば理解できるかというと、
自分で手を動かして分析するしかないんです。
「手を動かす」というのは、
楽譜へ書き込んだり、ピアノで音を出してみたり
などといった内容をすべて含むと考えてください。
ここが何調に転調して、構成はざっくりこうなっていて、
という分析の入り口であれば
分析本を見ればたいてい書かれていますが、
そこより先の部分を掘りたい場合や
自分の感覚に訴えかけてくる要素を知りたい場合は
楽曲と向き合ってマメに手を動かすしかありません。
特に座学が好きな方に多いのですが、
実際の楽曲を分析することなしに
分析テクニック本のようなものを
ひたすらあさっているケースがあります。
実際の楽曲を用いた分析も
ある意味、座学ではありますね。
しかし、
書籍を読んでいるだけなのと
手を動かして分析してみるのとでは
自分への負荷も、手にできる情報も
まったく異なります。
書籍でひととおり基礎をやったからといって
慣れないうちは
必ずしも立派な分析ができるとは限りません。
それでもいいので、
実際の楽曲から拾い出せる部分をすべて拾い出してみましょう。
そして、やっている中で
「楽式の知識がもう少し」
などと感じたら、
”楽曲の分析という実践で必要な技術を身につけるために”
再度、書籍も並行していけばいいんです。
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