【ピアノ】原則:印象派以降の作品のテンポ変化

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本記事では、
印象派以降の曲中のテンポ変化について
「原則、こうしておくと上手くいくことが多い」
という内容をお伝えします。

 

印象派以降は特に

作曲家が楽譜に書き込む情報量が多くなります。

音符の数のことではなく、

テンポ変化などの情報量のこと。

 

rit. ひとつをとってみても、

いたるところに念を押すように

「少しだけ」

と書かれていたり、

言葉で具体的に

「◯◯のテンポで」

などと書かれていたりします。

後期ロマン派までの作品にもゼロではありませんが、

印象派以降はその量が圧倒的に増えるのです。

【補足】
もっと時代が進んで「現代音楽」になると、
テンポ変化の様子を曲線で指示したり
テンポ数値に少数点までもちだす作曲家(シュトックハウゼン など)
が現れ始めます。

 

印象派では、

特に「ラヴェル」は楽譜に多くのテンポ情報を書き込んでいます。

 

これらが意味することは

「作曲家が指示していない箇所は、原則テンポを動かさないべき」

ということです。

もちろん、

フレーズによって多少のアゴーギクがついたりするのは

作品によってはアリ。

しかし、

明らかに rit.accel. をしたりするのは

書かれている箇所以外、やめておくほうが上手くいくことが多いのです。

それをやり始めてしまったら、

作曲家がわざわざ「少しだけ」などと

ことあるごとに書き込んでいる意味がなくなってしまうからです。

 

テンポをあからさまに動かさなくても

「フレージング」「強弱」「音色」

等々、他にも工夫できる点はたくさんあるので

そういったところでメリハリをつけていくのが良いでしょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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