印象派以降は特に
作曲家が楽譜に書き込む情報量が多くなります。
音符の数のことではなく、
テンポ変化などの情報量のこと。
rit. ひとつをとってみても、
いたるところに念を押すように
「少しだけ」
と書かれていたり、
言葉で具体的に
「◯◯のテンポで」
などと書かれていたりします。
後期ロマン派までの作品にもゼロではありませんが、
印象派以降はその量が圧倒的に増えるのです。
印象派では、
特に「ラヴェル」は楽譜に多くのテンポ情報を書き込んでいます。
これらが意味することは
「作曲家が指示していない箇所は、原則テンポを動かさないべき」
ということです。
もちろん、
フレーズによって多少のアゴーギクがついたりするのは
作品によってはアリ。
しかし、
明らかに rit. や accel. をしたりするのは
書かれている箇所以外、やめておくほうが上手くいくことが多いのです。
それをやり始めてしまったら、
作曲家がわざわざ「少しだけ」などと
ことあるごとに書き込んでいる意味がなくなってしまうからです。
テンポをあからさまに動かさなくても
「フレージング」「強弱」「音色」
等々、他にも工夫できる点はたくさんあるので
そういったところでメリハリをつけていくのが良いでしょう。
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