楽曲によっては
最終的な仕上げのテンポを
相当速い速度にしたい場合があります。
その場合、どのようにテンポを上げていくべきなのでしょうか。
いちばん定番なのは
ごくゆっくり弾けるようにしたあと
だんだんとテンポを上げていくものですが、
これって、うまくいかないことも多いんです。
中庸程度のテンポまで上げればOKの楽曲では
このやり方でいいのですが、
相当の速度まで上げるのは難しい。
ある程度のテンポまでいくと
なかなか上がらなくなってくるのを
経験したこともあるのではないでしょうか。
高速のテンポまで確実に上げるために
効果的なやり方としては、
「あらかじめ暗譜してしまったうえで、行きつ戻りつ上げる」
という方法。
まず、テンポを上げたい部分を暗譜してしまい
楽譜を見なくても弾けるようにしておきます。
これは、相当のテンポを目指すためには
ぜったいに欠かせない準備段階。
超高速テンポでは楽譜を見ている暇なんてありませんし、
見ないと弾けない段階では
テンポは上がりません。
ここまで出来たら、
② うまく弾けなかったところをゆっくり弾いて確認する
この2ステップをガンガン回していきます。
目指したいテンポが10で
現在正確に弾けるのが3だとしたら
「速く弾く」というのは
6あたりを狙いましょう。
さすがに、いきなり10はムリなので。
そして、
大きく3段階くらいに分けて
10へもっていきます。
上記、ゆっくりから
ゆっくり練習のみでだんだん上げていくやり方とは
異なることがわかりますよね。
ただし、
② うまく弾けなかったところをゆっくり弾いて確認する
のやり方も、
はじめのうちは
うまく弾けずに
たくさん嘘を弾いてしまうはず。
必ず、②のゆっくり拾い直す過程を入れてください。
速度によって
使う筋肉や頭のハタラキが異なるので
速く弾かないと速く弾けるようにはなりません。
だからこそ、
ゆっくり弾いているだけでは限界がありました。
とうぜん時間はかかりますが、
この練習の回し方の場合は
もっと上の段階まで到達することができます。
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