【ピアノ】ひとつのやり方に固執しない

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もっとベターな別案を見落とさないように、
ひとつのやり方に固執せず
柔軟な発想をもって学習を進めていきましょう。

 

何かひとつのことを覚えると

それが唯一の正解だと思ってしまったり、

どんなときでも

そればっかりで通そうとしてしまう傾向は

よく見受けられます。

筆者も昔はそうでした。

 

しかし、

ひとつのやり方に固執しすぎると

もっと良いやり方に気が付かないこともあるので

少ししっくりこないときには

別案を考えてみる柔軟性も必要になってきます。

 

「運指」を例に、具体例で見てみましょう。

 

シューベルト「ピアノソナタ第7番 変ホ長調 D 568 第4楽章」

譜例1(PD楽曲、Finaleで作成、55小節目)

 

【30秒で学べる】ピアノ「自身で適切な運指を見つけるコツ」ワンポイントレッスン

という記事の中で

「共通点を探して、手を引っ越す」

という運指決定方法のコツを解説しました。

このやり方は非常に有効なもので

このような分散和音のパッセージでも使えます。

 

つまり、譜例の右側で示したように

四角で囲った和音の手の形をつくったまま引っ越す、

ということ。

そうすると

右手は譜例の左側に書き込んだ運指となります。

 

(再掲)

ただし、ここで問題が発生。

丸印で示した親指で弾く黒鍵が弾きにいうえに

大きな音が出てしまいがち。

このことは

ゆっくり弾いていると気がつきにくいので

なかなか厄介です。

慣れてくると

運指を試してみた瞬間に

もっと良い運指があるかもしれないと

疑うようになるでしょう。

 

そこで、

以下の譜例2のように運指変更すると

断然弾きやすくなり

黒鍵を親指でとるところもなくなります。

 

譜例2(PD楽曲、Finaleで作成、55小節目)

ポジションを変えている位置が

先ほどの譜例1とは異なります。

ポジションチェンジが2回入りますが、

そんなことはどうでもいいくらい

こちらのほうが弾きやすいことが分かるでしょう。

 

何を言いたかったのかというと、

「手の形をつくってポジションを一回だけ引っ越す」という

一見いちばんラクそうな譜例1のやり方に固執していると

譜例2のような

もっとベターな別案を見落とすということ。

 

弾いている最中に

少ししっくりこないときには

別案を考えてみる柔軟性をもつようにしましょう。

 

また、それがかなり弾き込んだ後だったとしても

ベターなやり方を見つけられれば

思い切って変更する勇気が必要です。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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