♬ すでに楽譜を買っちゃったけど、あの版の方が良かったのかな?」
♬ 日本の出版社の楽譜を使ってもいい?
♬ マイナーな作曲家の楽譜選びはどうしよう?
こういった疑問は、この記事ですべて解決します。
■楽譜の出版社選びに正解はない
♬ 楽譜を買った後にすべきではないこと
以前に、
という記事の中で
【作曲家別】オススメの出版社(版)一覧
についても紹介しました。
基本的にはこの一覧を参考にしていただければいいのですが、
もうすでに持っている楽譜を買い換える必要はありません。
楽譜を買った後にすべきではないことは、
「あの版の方が良かったのかな?などと悩むこと」
意外と悩んでいる方は多いはずです。
標準的とされている出版社のものを使っていなくても悪いわけではありません。
むしろ、
どの版を使っているのか把握していないで
色々な出版社から良さそうなところだけ持ってきて
整合性が保たれていない学習をしてしまう方が問題なのです。
「この作品はこの版を使っていた」
と言えるようにしておけばOK。
それさえしっかりすれば、正直どれを使っても間違いではありません。
例えば、
ヘンレ版でショパン「革命のエチュード」を練習している方は、
27小節目に他の版にはない「タイ」がついているので
ある種の注意が必要です。
ただ、他人の演奏を聴いたときにタイがなくても
「ヘンレ版は違うんだろうな」
といったように、
ヘンレ版を使っていることを自覚してさえいれば
それを使うこと自体には何の問題もないのです。
♬ 日本の出版社も活用すべき
以前に、
「ユーゲントアルバム(子供のためのアルバム)Op.68」
の楽譜選びの記事にも書いたのですが、
(実は2種類!シューマン「狩の歌」【難易度、おすすめの楽譜 他】)
特定の条件下では日本の出版社による楽譜を使うのもアリです。
一般的にシューマンの楽譜は「ヘンレ版」が標準とされています。
一方、ユーゲントアルバムのように、
まだそれほどピアノ学習歴は長くない方が選ぶ楽譜の場合は、
文章なども日本語で書かれている楽譜にするのがおすすめ。
その方が学習に活かせます。
ツェルニーなどの練習曲も
日本語の楽曲解説を読みながら練習できた方がよければ
わざわざ海外のものを使う必要はありません。
このように、
学習レベルなどに応じて適宜チョイスすることは
大いにおすすめできます。
♬ 出版社ごとの雑学的特徴をおさえよう
どんなことでもいいので、
雑学的に、出版社ごとの特徴を把握しておくといいでしょう。
例えば、
◉ ドーバー版は値段の割には沢山の楽譜が入っている
◉ ブダペスト版はひたすら高価
◉ 〜版や〜版は紙が真っ白
◉ 〜版や〜版はライセンス版が出てる
◉ 日本の出版社の楽譜は解説が日本語で便利
◉ 春秋社は運指がたくさん書き込まれているものが多い
など、何でも構いません。
こういった雑学が溜まっていくことで、
楽譜購入の基準のひとつになっていきます。
特に、「マイナーな作曲家」の楽譜を自分の判断で選ばなくてはいけないときに役に立ちます。
♬ まとめ
最後に要点をまとめます。
♬ 購入に迷ったら、一覧表にあるおすすめの出版社を選んでおく
♬「初心者である」 「日本語で解説が読みたい」など、理由さえあれば必ずしも海外の楽譜でなくてもよい
♬ すでに持っている楽譜はそれでOK。必要以上に悩まないこと
♬ できる限り整合性を保った学習を心がけること
♬ 出版社ごとの雑学的特徴をおさえて楽譜選びに活かそう
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