同音連打では「321 321 …」「21 21 21…」などと
指を変えるのが定番ですね。
一方、ゆっくりの同音連打では
むしろ指を変えないでやってみることを
おすすめしたいと思います。
具体例を見てみましょう。
楽曲が変わっても考え方は応用できます。
モーツァルト「ピアノソナタ 変ロ長調 K.570 第2楽章」
譜例(PD作品、Finaleで作成、13小節目)
Adagio なので、
16分音符とはいえ
ここでの同音連打はそれほど忙しくありません。
上側の運指は指を変えるやり方で、
下側の運指は変えないやり方。
どちらでも弾けますが、
下側のように指を変えないほうがいいでしょう。
なぜかというと、
連打の速度が「ゆっくり〜中庸程度」の場合は
同じ指を使ったほうが
音色をそろえやすいからです。
同じ指を同じように使っているので
当たり前と言えば当たり前ですね。
反対に、速い速度の場合は
指を変えるのが定番になっています。
という記事で書いたように、
ラヴェル「スカルボ」など「超高速の同音連打」では
指を変えるとたいへん弾きにくく、
まったく指を変えずに同音連打したほうが
うまくいくケースがあります。
ただし、それは極端なケースなので
まずは
◉ 速い速度の場合は、指を変えてみる
これらを基本とし、
楽曲によってやりにくければ別のやり方も検討する、
という方針で運指付けしていくといいでしょう。
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