【ピアノ】気持ちを込めて演奏すると音は変わる?

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本記事では、
気持ちを込めて演奏することを推奨しています。

 

「気持ちを込めて弾く」

これは重要なことのようでいて、

それがどのように演奏に反映するかは

割と曖昧になってしまっています。

 

気持ちを込めて演奏している人の姿は

ぶっきらぼうに投げやりに演奏している人の姿とは

大きく異なり、

それは視覚的に分かります。

したがって、

視覚的にも音楽を聴く聴衆にとって

心を打つ演奏になる可能性は高いでしょう。

一方、今回は

「演奏自体にどう直結するか」

という部分について考えてみます。

 

例えば、

「温かく優しい気持ち」

で演奏するとします。

その場合、

「大切なものを触るような気持ち」

で同じところを演奏した場合と

音色の違いはあるでしょうか?

 

おそらく

耳で聴いていると

どちらも「柔らかい音色」が出てくることは間違いなくても、

それらの音色の違いは

ほとんど区別できないはずです。

 

だからと言って、

心を込めることが演奏に不要ではありません。

「温かく優しい気持ち」

を持って演奏したとしても

どんな気持ちを込めて演奏した音色なのかまでは

聴衆には伝わらないでしょう。

しかし、絶対に攻撃的な音は出ない。

これがどうして重要なのかわかりますか?

「出てくる音色の選択にフィルタがかかる」

ということ。

 

つまり、

気持ちやイメージが無いのに何となく弾いていると

攻撃的な音を出してしまっても

自分で不自然に思うことはありません。

つまり、

自分で修正のしようがないのです。

今出ている攻撃的な音で満足してしまう。

明確な気持ちやイメージがあるからこそ

「これは攻撃的な音だな」と気づくのです。

 

少し回りくどい言い方をしてしまいましたが、

読んでくださっている方に伝わればと思います。

筆者は、気持ちを込めて演奏することを推奨しています。

 

この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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