よく、違和感のある解釈の説明を耳にします。
「ベートーヴェンなんだから、思いっきり音を出して」
「J.S.バッハなんだから、ノンペダルで」
これらを耳にするたびに
「なるべく、このブログの読者さんに伝わりませんように」
と思ってしまいます。
確かに、
作曲家ごとにいい伝えられているこれらの特性や性格が
あてはまるときもあるでしょう。
しかし、
やはり作品ごとに “別の顔” として見ていかなくてはいけません。
むずかしいのは分かりますが、
こうやって一緒くたに判断していては
ぜったいに、ゆきづまりがきます。
いい方法があります。
上記のような作曲家別のいい伝えを
ある程度は指針にしてもよいけれど、
迷ったときの唯一の判断基準にはしないようにする。
もう少し具体的に解説します。
例えば、
J.S.バッハの作品のとある箇所で
ダンパーペダルを使うかどうかに迷ったとします。
そのときに、
「使いたいけど、J.S.バッハではノンペダルでってみんな言ってるから、やっぱり使わないでおこう」
などといった方向には
思考をもっていくべきでないということ。
それでは
思考も表現も四畳半になってしまいます。
やりたい弾き方があるのなら、やってみればいい。
仮に後で反省することになってもいいんです。
やってみないと、何も分かりませんから。
「私はこう弾きます」
みたいな強い気持ちがあったほうが
表現が四畳半になるよりもずっとマシ。
仮にそのやり方に多少問題があったとしても。
極端な言い伝えを絶対視するのは、思考停止と同じです。
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