【ピアノ】その辺に落ちている楽譜を使わないこと

スポンサーリンク
本記事では、
小休憩(coffee break)として
「ネット上に落ちている楽譜を使うことの危険性」
について話題にしています。

 

クラシック作品のうち、

規定の年数を経過したことで

「パプリックドメイン(公有)」になっているものは多くあります。

そういったこともあり、

ネット上にはあらゆる楽曲のスコアが転がっています。

「とりあえず見てみる」

ということだけで言えば

パブリックドメインになっていない現代曲を除いては

見ることができる時代になりました。

 

「楽譜は高いから買わずに、公有の落ちているものを探す」

などという声もよく耳にします。

気持ちは分かります。

しかし、これは長い目でみると危険なことなのです。

 

まず、1つ目の理由としては、

作品がパブリックドメインになっていても

特定の出版社が独自に編集したものがそのまま出ているのは

不正アップロードの可能性があるから。

 

また、他の理由としては以下のようなことが挙げられます。

 

【ピアノ】失敗しない楽譜の選び方 / 買い方

という記事でも紹介したとおり、

各作曲家には

国際的な舞台においても

おおむね推奨されている版があります。

こういったものを基準にした場合、

ネット上に落ちている

どこの出版社とも分からないような、分かってもマイナー過ぎる出版社の楽譜は

アーティキュレーションをはじめ

ひどいときには音自体までにも違いがあります。

しかし、

クラシックはある意味「再現芸術」であり、

音楽学の研究や校訂者によって

きちんと目が通されているものを使った方がいいことは当然のことです。

 

何よりも怖いのは、

ゆくゆくその楽曲を真剣に勉強しようと思ったときに

一度違った内容が身体に入ってしまっていると

本番で披露する最後の最後まで

そのクセが抜けないことに悩まされる可能性があるからです。

「ちょっと楽譜の印象を見てみるだけだからいいや」

という軽い気持ちで

無料の楽譜に手を伸ばしてしまうのは危険です。

 

それに、

無料で手に入れるのがクセになると

楽曲も大切にしなくなります。

ちょっと気に入らなくなると

すぐに取り組む作品を変えてしまえるからです。

「定評がある、しっかりとした楽譜を購入した」

という、

ある意味での「拘束」があったほうが

作品を大切にするはずです。

参考記事:【ピアノ】拘束すると集中できる

 

いいですか、

クラシック作品というのは完成度の高いものが多く

一度レパートリーにしたら「一生もの」になる可能性が高いのです。

楽譜選びをいい加減にしてしまったせいで

後で大きな後悔をしないように気をつけましょう。

 


 

Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/~/e/B0CCSDF4GV

X(Twitter)
https://twitter.com/notekind_piano

YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCBeXKaDXKd3_oIdvlUi9Czg

 


 

無料トライアルで読み放題「Kindle Unlimited」

 

筆者が執筆しているピアノ関連書籍に加え、

数多くの電子書籍が読み放題になるサービスです。

 

Kindle Unlimited 読み放題 無料トライアル

 

 

この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

タカノユウヤをフォローする
· 小休憩(coffee break)
スポンサーリンク
タカノユウヤをフォローする
大人のための独学用Webピアノ教室(ブログ版)

コメント

タイトルとURLをコピーしました