【ピアノ】伏線に感じさせない伏線表現を読み取る

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【ピアノ】分かりやすい伏線表現を読み取る
という記事で取り上げたのとは反対に、
伏線に感じにくい伏線表現」
について見ていきます。

 

「伏線」というのは

「その後に起こることを予めほのめかしておく手法」

のことであり、

表現手段として作曲家がよく使うものです。

「予め見せておく」ので

「予見」などという言い方をすることも。

 

とうぜん、やってもやらなくても成立はするのですが

その独自の効果を狙って使われます。

 

この表現を知ったからといって

すぐに演奏が良くなるわけではありません。

しかし、楽曲理解を深める意味でも

見つけられるようにしておくべき。

 

【ピアノ】分かりやすい伏線表現を読み取る

という記事で取り上げたのとは反対に、

伏線に感じにくい伏線表現」

について見ていきます。

 

モーツァルト「ピアノソナタ第8番 K.310 第2楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、32-37小節)

譜例は、展開部のはじめの部分。

37小節目からc-mollになり、

これを暗示しているのが32-36小節。

37小節目へ入るまではdurなのですが、

どことなく明るくないdurです。

 

明るくない理由としては、

第1楽章の曲頭からきているともとれる

左手で演奏する音の重々しさが挙げられます。

かなり低い音域で

音が密集配置されているので、

重く響きますね。

現代のピアノで弾くとなおさら。

 

この楽曲では

他のところでこのような重い響きは使われていないことも踏まえると、

37小節目への伏線意図があったとも充分考えられます。

 

(再掲)

また、

32-36小節は

「3小節ひとかたまり(32-34小節)」

「2小節ひとかたまり(35-36小節)」

というように小節の構造が短くなっていく。

加えて、

メロディの息も短くなっていく。

これらの表現も

37小節目への「伏線に感じさせない伏線」の一種と言っていいでしょう。

音楽の緊張感が

37小節目へ向かっていきます。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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