【ピアノ】音域の広い分散和音における運指を考える

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音域の広い分散和音においては、
運指によって
どのようなグルーピングで
手のポジションをとっていくことになるのかが
変わってきます。
詳しくは、本記事をご覧ください。

 

以下の譜例を見てください。

譜例(Finaleで作成)

このような

音域の広い分散和音では

運指の可能性が多岐にわたってきます。

譜例において

音符の上下にそれぞれ書き込んだ

2パターンの運指について考えてみましょう。

 

音符の上に書き込んだ運指は、

1の指の次に必ずしも2の指をくぐらせず

1の指を連続して使ってしまうというもの。

急速なテンポでも

ゆるやかなテンポでも

どちらにおいても応用が利く運指となります。

 

(再掲)

上側に書き込んだカギマークを見てください。

音符の上に書き込んだ運指を使った場合は

このようなグルーピングで

手のポジションをとっていくことになります。

1の指が連続するところと

5の指が連続するところで

ポジション移動が発生するので

1小節を2分割する

弦楽器のボーイングを思わせるようなフレージングが

発生することになります。

 

(再掲)

音符の下に書き込んだ運指は、

1の指の次に2の指をくぐらせた運指。

譜例におけるテンポは Andante なので

この運指でも弾きにくいことはないのですが、

テンポが急速の場合は

2の指をくぐらせるのが困難なので

この運指は再検討しなくてはいけません。

 

(再掲)

下側に書き込んだカギマークを見てください。

このようなグルーピングで

手のポジションをとっていくことになりますが、

上側に書き込んだカギマークのグルーピングとの違いを

よく見比べてみましょう。

 

たとえダンパーペダルを使って

音響が伸びていたとしても

運指によってフレージングに影響がある、

というのは

こういうことなんです。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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